
デンタルフロスは、歯ブラシでは取り切れない、歯と歯の間のプラーク(細菌のかたま
り)を取り除くのに欠かせません。虫歯や歯周病予防のマストアイテムなわけですが、
わかってはいても使い続けられないというかたが多いようです。
しかし一方、うまく習慣化できる方もいます。この違いは何なのでしょうか。ライオン
の調査で、フロスを当たり前の習慣にするヒントが見えてきました。
習慣化できない人の8割がタイミングを決めていない。
2018年2月に、ライオンは20~60代の男女300にフロスの使用実態についてウェブ調査
を行いました。「フロスを使っていて、かつ習慣化できていると思っている」150名
(ほぼ毎日が65%)と、「フロスを使っているが、習慣化できているとは思っていな
い」150名(月に1~2回使用が41%)にアンケートに答えてもらったのです。
それによると、習慣化できた人150名のうち、73%が「フロスをいつも決まったタイミ
ングで使用している」とのことで、つまりフロスの習慣化できていない人の82%は「フ
ロスを使うタイミングを決めていない」とのことで、つまりフロスの習慣化には、「使
うタイミングを決めておく」ことが大切といえそうです。
実際、タイミングの重要性を裏づける英国の研究があります。フロスを使う習慣のない
47名を①と②の②グループに分け、①には「フロスを使って下さい」と漠然と伝え、②
には「いつ、どこで使ってください」とタイミングまで指示しました。
そして2週間後と4週間後のフロスの使用日数を平均して比較したところ、①と②ではフ
ロスを使った日数に2倍以上の開きがあったのです。たとえば2~4週目の14日間では、
①は4日しかフロスを使わなかったのに対し、②は10日も使っていました。
ほかにもいろいろ、習慣化の工夫。
ライオンの調査では、習慣化できている方たちに習慣化の工夫もお聞きしました。おも
なものは、
〇日常の習慣とセットで行う。
フロスを使うのは、「歯みがきといっしょに」「必ず寝る前に」「お風呂に入ったとき
に」
〇目に見えるところに置いておく。
フロスは「歯ブラシの隣に置く」「浴室やリビングにも置く」
などでした。タイミングを決めて、すぐ手に取れるところに置いておくのがポイントで
すね。
面白いのは、習慣化できている人でも半数以上は「フロスはやっぱり面倒くさい」と
思っていること。その面倒くささを跳ね返す秘訣が、からだにタイミングを覚えこませ
ることなのでしょう。
習慣化の工夫はどれも簡単なものばかり。毎日のオーラルケアに取り入れてみてはいか
が ですか?。
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