当院院長の石川が、予防歯科の基礎知識として普段患者さんにご説明している内容を動画でまとめました。
つめ物の寿命について
※効果の感じ方には個人差があります。全ての方の効果を保証するものではありません。
お口の中の細菌について
※効果の感じ方には個人差があります。全ての方の効果を保証するものではありません。
予防歯科について
歯を失う原因

不慮の事故以外に歯を失う原因は、むし歯と歯周病の2つといっても過言ではありません。ということは、この2つを防ぐことができれば、生涯にわたり自分の歯を保つことができるのです。
定期的なメンテナンス
当歯科クリニックでは、むし歯にならない歯の健康管理を重視しています。むし歯になってから治療をすることを繰り返すのは、患者さん自身の将来を真剣に考えると良いとはいえません。食後や就寝前の歯磨きはとても重要で、基本といえますが、それだけでは健康な歯を守りきれないのが現実です。
日ごろの歯磨きと、歯磨きでは落としきれない歯石を医院で除去することにより、効果的な予防ができます。
当歯科クリニックは、セルフケアに役立つよう効果的な歯磨きの仕方やケアグッズのご紹介を通して、様々なアドバイスをいたします。


リラクゼーション的な定期健診を目指して

定期検診は『癒し』をテーマとしています
歯医者といえば治療時の不快なストレスを連想してしまう方が多いのではないでしょうか?しかし当歯科医院の定期検診は『癒し』をテーマ(目標)としています。

もちろん、レーザーを使ったむし歯のチェックや歯周病の検査、歯石取りは必ず行うメニューです。しかし、いま話題のデンタルエステには欠かせない、PMTC(歯をツルツルにするクリーニング)やステインクリーナー(本来の歯の白さを取りもどすクリーニング)などもメニューとしてご用意しております。

その他にも、現在在籍している3人の歯科衛生士による様々なサービスを提案、施術させていただいております。
人間の歯の平均寿命は58年(萌出から抜け落ちるまで)といわれています。そのため、横浜歯科クリニックでは、『歯の平均寿命も80才まで向上させる』をビジョンとしています。
したがって定期的なメインテナンスを行い、80%の成人が感染している歯周病を撃退し、美しく健全な歯を長期的に維持することの重要性を、皆様にご理解いただけたら幸いです。

検診をご希望の方は早めのご連絡をお待ちしております。
キッズコーナーもご用意しております。
ご家族みなさんで予防検診においでください。
むし歯へのリスク
むし歯になりずらい体質になるには?
1.飲食の回数をチェックしましょう

朝昼夜の食事だけでなく、ポテトチップス、おせんべい、クッキーや、スポーツドリンク等飲食物を摂取するたびお口の中は酸性に傾きます。
つまりその都度脱灰は起こり、歯が溶けていくリスクにさらされます。
脱灰とは歯の重要な構成成分であるカルシウムが溶けてしまう事です。身近な物でご説明しますと生卵をお酢の中に1週間漬けてみて下さい。
カルシウムでできている外側の殻はお酢の主成分である酸に溶かされて、うす皮1枚になり、ブヨブヨしてきます。むし歯になり歯に穴があく現象は、これとまったく同じといえるのです。
ぜひ1日の間食、おやつ、おかし等も含めた飲食の回数をチェックしてみて下さい。
案外、むし歯になるリスクにさらされる回数は多いものです。
2.歯に良いおススメの食べ物とは
ではどのような食べ物が歯にとって良いのでしょうか?
案外知られていませんが、チーズは歯を再石灰化させるリン酸やカルシウムが多く含まれています。
またむし歯菌を歯面に付着しずらくさせる成分も含まれています。又スルメなどは、唾液の分泌量が増加し空腹感が満たされるので、間食にはおススメです。
しかしどうしても甘い物が食べたくなるのは仕方のない事でしょう。そんな時はキシリトール系のおかし、例えば、歯医者さんがつくったチョコレート、ラムネ、ガム、グミ様々なおかしがラインナップされています。
当院でも品数豊富にございますので、ぜひご相談下さい。
3.飲食する種類も注意が必要です

一般的には甘いもの、つまり砂糖で作られた食べ物はむし歯になりやすいことは良く知られていますが、案外知られていないもに「果糖」や「でんぷん」もむし歯をできやすくしてしまいます。
果糖はハチミツの中に含まれているものです。でんぷんはトウモロコシやじゃがいも、小麦粉やお米に入っているものです。つまり、炭水化物系のもので、咀シャクされることにより、糖に変換されてしまい、甘くないのに甘いを摂取していることと同じことになり、むし歯を作りやすくしてしまいます。
又、スポーツドリンクはさほど甘くなく味はさっぱりしていますが、ペットボトル1本に30gもの砂糖が入っているため、避けた方が良いでしょう。
これはスティックシュガー10本文に相当します。
ぜひこの文章をお読みになっているあなた、正しい知識を身に付けて下さい。
むし歯のリスク検査
むし歯になる原因や進行のしやすさは、患者様によって異なります。
患者様に合った、予防歯科を行うために唾液検査でお口の状態を把握します。
唾液検査でむし歯のリスクを知る
むし歯は、むし歯の原因菌により歯が溶けて歯に穴があく病気です。
しかし、むし歯菌がいるからと言ってむし歯に必ずなる訳ではなく、むし歯菌の量、種類、付着している位置など様々な条件によってむし歯のなり易さが変わってきます。
また、むし歯菌と戦って歯を守っているのが唾液です。
この唾液の量やむし歯菌の酸によって酸性に傾いた歯を中性に近づけて溶けた歯を戻す力によってむし歯のなり易さが変化します。
したがって、むし歯のなり易さは細菌だけでなく様々なリスクによって変化するのでこのリスク検査をせずにむし歯の予防をしようとすると予防をしすぎてしまったり、予防をしているつもりでも、むし歯になってしまうことがあるのです。
むし歯の予防をおこなう上で、唾液検査によりむし歯のリスクを把握することが大切です。
唾液検査(サリバテスト)
唾液検査は、味のないガムを5分間噛んで、その間に出た唾液をメートルグラスという専用のガラス容器に溜めていただきます。
採取した唾液の量や性質、含まれる菌の量などから、むし歯のなりやすさ・進行のしやすさをは把握します。
当院で使用している検査キットは、WHO(世界保健機関)の疫学調査や、歯科先進国である北欧の大学・公的機関でも私用されている信頼度の高いものです。
- 唾液検査でチェックできること
- むし歯菌の量
採取した菌を培養し、菌量を測定します。含まれている量が多いと、むし歯のリスクが高くなります。- ミュータンスレンサ菌
「むし歯菌」として有名な原因のひとつで、食物に含まれる糖を分解してバイオフィルム(プラーク/歯石)を作ります。
このプラークに付着した細菌が、増殖し、酸を作り出すことで歯が溶かされてむし歯になります。 - ラクトバチラス菌(乳酸菌)
プラークに棲みつき、糖を分解して強い酸を作ります。
お口の中にラクトバチラス菌が多いほど、むし歯が進行しやすくなります。
- ミュータンスレンサ菌
- 唾液の量
一般的に唾液が少ないとむし歯になりやすと言われますが、それは唾液がむし歯を抑える様々な性質を持っているからです。
ひとつには、口の中で細菌が繁殖するのを抑えます。
また、食物によって酸性になった口の中を中和します。唾液によって口の中が中和されると、歯から溶け出したミネラル(脱灰)が戻ります。(再石灰化) - 唾液の緩衝能(むし歯を防ぐ力)
食事をすると、食べ物に含まれる糖が細菌によって酸に変えられて、口の中が酸性になります。酸の濃度が一定以上になると、歯の表面のミネラルが溶かされます。(脱灰といいます)
溶けている時間が長くなると、歯がどんどん溶かされてむし歯になります。
唾液には酸やアルカリを中性に戻そうとする性質があり、この働きを「唾液の緩衝能」を言います。中性に戻す能力が高い=緩衝能が高い方がむし歯になりにくくなります。
予防メニューについて
むし歯チェック

右画像はダイアグノデントという器械で、レーザーによるむし歯探知機です。
目視によるチェックよりも正確にむし歯の有無を測定でき、ごく初期のむし歯も見逃しません。
歯周病検査と歯石除去

歯周病検査では歯周ポケットの測定を行ない、歯周病の進行具合を確認します。
また、たまった歯石をスケーラーという器具で除去し歯周病を予防します。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で歯の徹底的なクリーニングを行ないます。
クリーニングなので痛みは全くなく、快適そのもの。処置後は歯がツルツルになります。
ステインクリーナー

ステインとは歯に着色した汚れです。この汚れを徹底的に除去し歯が持つ本来の白さを取り戻します。
「もはや手遅れ」にならないための歯科ドックについて
これからも健康で長生きしたい方には重要なお話です
先日ある大学で、「歯を失い咬み合わせが悪くなるとアルツハイマー病にかかりやすくなる」という発表がありました。
また、お口の中を不潔な状態にしていると、歯周病菌により心筋梗塞、脳梗塞の発症率が6~7倍になることは歯科界のみならず心臓外科医などからも指摘されています。
つまりお口の中の環境の悪化(不衛生)は、むし歯や歯周病で歯を失うばかりか、全身的な健康にも影響を及ぼすことになります。
そこで大切な歯を守りながら、このような不安を解消するためのポイントをお話しさせてください。
それはズバリ「お口の中のクリーニングと検査」にあります。
あたり前のように思われるかもしれませんが、そこには重要な要素があるのでご紹介しましょう。
それは
- レントゲン検査を定期的に行い、過去のレントゲン写真と比較する
- 細菌検査を顕微鏡で行い、お口の中の有害な菌を減少させる
- 細菌を繁殖させないで、できるだけ短い間隔でクリーニングを行う
の3点です。
それでは、この3点についてお話ししていきましょう。
?なぜレントゲン検査が必要なのでしょうか?

たとえばこんなことがあり得るのです。せっかく何年もかけて定期的な検査を行ってきたのにもかかわらず、保険適用の制限によって定期的なレントゲン検査を行えなかったため、顎の骨に発症した腫瘍や膿疱の発見が遅れてしまうことがあります。
その結果大学病院で切除、ソウハされ、歯まで失い入れ歯になるというケースもあるのです。患者様にとってはとてもつらい現実といえるでしょう。
つい先日も、初診でいらした患者様の左上の顎に顎骨腫瘍がみつかり、総合病院で切除していただきました。しかし顔の腫れを繰り返し、治るまで3ヶ月近くかかったようです。その方のお気持ちとしては、二度とこのような体験をしたくないことでしょう。また他の患者様にも同じ体験をしてほしくありません。そのためには定期的なレントゲン検査は必要です。
さらに歯周病の進行具合や、隠れたむし歯を正確に見つけるにもレントゲン検査は欠かせません。
特に歯の寿命に直接影響を与える歯槽骨(歯を支えている周囲の骨)の診査は、定期的にレントゲン検査を行い、過去のものと比較して正確な診断を下すことが大切です。
しかしこれは保険では認められていません。
?なぜお口の細菌検査が必要なのでしょうか?

当院ではお口の中の細菌を顕微鏡で検査することをすすめています。
お口の中の細菌は現在わかっているだけで約800種類存在し、毒性の強い菌から弱い菌まで様々です。ではなぜ細菌検査が重要なのでしょうか?これは私の経験からですが、毒性の強い菌ばかりをお口の中に繁殖させている方が、5人に1人くらいいらっしゃいます。
そのような方は、口臭も強く、非常に速いスピードで歯周病が進行する傾向にあります。そして有害菌が分泌する毒素によって脳梗塞や心筋梗塞の発症率が6~7倍上昇する原因ともなっています。また口腔内の腫瘍の発症率の上昇にも関係しているようです。
当院ではこのような細菌に対して、抗生物質を使用し、できるだけ毒性の強い菌を減少させ、むし歯や歯周病はもちろんのこと、動脈硬化の予防にも取り組んでおります。
このようなバイ菌は食器を共有したりすることによって家族間での感染もあり得るため、できるだけ家族単位での検査もおすすめしています(抗生剤の使用は希望者のみです)。
しかしこのような検査も現在保険適用外となっております。
?なぜ短いサイクルでクリーニングが必要なのでしょうか?

むし歯や歯周病や動脈硬化等の予防において最も重要なことは、定期的なクリーニングです。だいたい、1~3ヶ月に1回クリーニングを行うことが、予防には最適です。なぜならば、歯ブラシで磨いても、お口の中の汚れやバイ菌の40%は歯に残っています。それが塊になると歯垢となり、歯垢が8週間以上経過すると、歯ブラシでは落とせない歯石になってしまうからです。
そこで当院では保険適用内のクリーニングより短いサイクルで更にきめ細かく時間をかけて行う、YDCオリジナルクリーニング(保険適用外)を実施しております。
このYDCオリジナルクリーニングは、患者様にとても気持ち良いと好評をいただいているだけでなく、1~3ヶ月に1回という短いサイクルで行うことにより、予防に一層効果的です。
以上要点をまとめると
「1~3ヶ月に1回クリーニングを行いつつ、8か月に1回くらいのペースでレントゲンと顕微鏡の検査を行いましょう」となります。
そこで新たな検診コース、「歯科ドック」を新設いたしました。その内容は以下の通りです。
- レントゲン検査
- 細菌の顕微鏡検査
- 歯周病検査
- YDCオリジナルクリーニング
- その他
所要時間は約60分で料金は5,500円(税込)とさせていただいております。患者様にできるだけ経済的なご負担をおかけしないよう、保険での検査やクリーニングも組み合わせてご利用いただくこともおすすめしています。
また、とにかく頻繁にクリーニングだけを希望される方には、YDCオリジナルクリーニングのみ2,730円(税込)の実施も可能です。
下記は現在当院で行っている予防コースのコースです。
価格は全て消費税込みです
歯科ドック | (各種検査+YDCオリジナルクリーニング) | 保険外 5,500円 |
YDCオリジナルクリーニングのみ | 保険外 2,730円 | |
保険適用内の検査とクリーニング |
当院では、上記3コースを患者様のご要望に応じて最適に組み合わせ、年間の予防計画(プログラム)を作製することをおすすめしています。
もちろん回数や内容に制限がありますが、保険のみのプランでも構いません。ぜひご相談ください。
例1 | 検査重視の年間プログラム |
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1月 | 保険での検査とクリーニング |
4月 | 歯科ドック |
7月 | 保険での検査とクリーニング |
10月 | 歯科ドック |
例2 | クリーニング重視の年間プログラム |
---|---|
1月 | 保険での検査とクリーニング |
4月 | YDCオリジナルクリーニング |
7月 | 歯科ドック |
10月 | YDCオリジナルクリーニング |
なお、上記はあくまでも1例です。
皆様の予防(メインテナンス)サイクルや内容のご希望に合わせて年間のスケジュールをお作りします。
ご経験いただいた患者様からは、喜びの声を多数いただいております。
ぜひ一度はお試しください。ご連絡お待ちしています。
TEL: 045-892-8318