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4の2インプラント治療を受けられた患者様は

無事に治療を終えた坂本さん。インプラント治療が終了し一ヶ月後の検診でいらしたときの表情は 今でも忘れません。インプラント治療前とは別人のような晴々とした表情でこう語っていました。 「先生、何でも食べたい物が食べられて本当にうれしいわ。おかげで太っちゃった。もう以前のよ うな入れ歯のストレスもなくとっても快適よ。今入れ歯で困っている友人にインプラントを勧めて るのよ。早くやった方がいいわよね。とにかく、あの時インプラント治療の決断をしていなかった ら今頃どうなってしまってたかしら・・・想像しただけでもゾッとするわ。」 満面の笑顔でお話しされていました。今では数回ほど検診で来院されていますが、以前とは違いと ても若々しく明るい表情をされていることがとても印象的です。このような患者様と診療を通じた お付き合いをさせていただくと、本当に歯科医になって良かったと思います。 食事 そして、問題視されていた左上の犬歯のグラグラも無くなり、以前のように外食や旅行も積極的に 行っているようです。もちろん歯を失う恐怖から解放されたことは言うまでもありません。 私達の願いは、歯を守るこただけではなく、その先の生活の質を守りたいという思いで治療をして います。この章でご紹介したように、それぞれの治療に一長一短があります。大切なのはこれらを 把握した上で決断することです。 その上で費用面を考えることが重要だと考えています。費用のことは、誰にとっても大切な問題で す。しかし、「ただ安いから」というだけで治療方法を選ぶのではなく、「どうしたら自分の望む 未来を実現できるのだろうか?」「自分の長期的な健康を守るためにベストな選択肢はどれだろう か」という視点でも、考えていただきたいのです。(次続く続く)  

4の1   インプラント治療を受けられた患者様は・・・

ここで、実際当院でインプラント治療を受けられた坂本さん(ご本人の許可のもと実名とさせてい ただいています)のお話しをご紹介したいと思います。坂本さんは当院ホームページでもインプラ ント治療を行う前後の心境をお話しいただいていますので、ぜひそちらもご覧になってください。 坂本さんが当院に初めて来院されたのは、平成23年4月22日のことでした。 坂本さんは上下の部分入れ歯を使用されていたのですが、上手に噛めないことがかなりストレスで あったようです。当院には定期的に入れ歯の調整とお口のメンテナンスにいらっしゃっていたので すが、お会いするたび、 「上手に噛めなくて、食事がつまらなく味気ないわ」というお悩みをお待ちでした。深くお話しを お聞きすると、「入れ歯が痛くて使えないの、しゃべるづらいしイライラするのよ。義歯と周囲の 間に食べカスが入り込んでどうしょうもない。家では洗浄できるけど、外出時や友人の前では我慢 するか、トイレで洗っているのよ」とおっしゃいました。 実はこのような悩みをお持ちなのは坂本さんだけではなく、歯を失った方の多くはやはり似たよう な悩みを持っています。 その結果 「自分の食べたい物が食べられなくて食事がつまらないものになってしまった」 「あんなに好きだった、外食や旅行が面倒くさくなってしまった」 「人前で話をする時ついつい口元に手をあててしまう」 「残っている歯ばかりで噛んでいたら歯がグラグラして抜けそう」 「とめ金がかかっている歯もグラグラして、このままだと総入れ歯になるのではないかと不安。そ んなのイヤ。」 歯を失うことは、ただ噛みにくいということだけではないのです。 さて、坂本さんのお口の中を診てみると左上の犬歯がグラグラしています。原因として考えられる ことは、入れ歯では噛み切ることが難しく、常に食事は、犬歯で咀嚼してしまう習慣があるようで す。更にこの犬歯には、入れ歯のとめ金がかかっているので、異常な負担に耐えられずグラグラし ているのでした。当然このままでは犬歯は抜けてしまいます。 これを解消するには、歯の無い場所に入れ歯ではなくインプラントを入れ、残っている歯の負担を 減らすことが重要となります。もちろん坂本さんにそのことをお伝えすると大変迷っている様子で す。手術そのものに対する不安もありますが、 「安くない費用を払って満足できなかったらどうしよう」 「長く使えるのかしら、そもそも本当にきちんと噛めるようになるのかしら・・・」 等多くの不安があったようです。そこで当院でインプラント治療を経験した患者様から直接話を聞 いたり、新聞や週刊誌等で色々調べたりしたようです。しかし最終的な決断を下した理由はやは り、「今のストレスの多い生活を続けることはもう嫌よ。これから先の人生を楽しく豊かなものに したい」という思いからでした。(次号へ続く)    

3 治療の前に絶対に知ってほしい治療の特徴

歯の無い部分を補うための治療の選択肢は、3種類あります。それは、部分入れ歯とブリッジ・イン プラントです。 あなたにとってベストな選択肢を選ぶには、これらの特徴を把握することが非常に重要です。 ①部分入れ歯 部分入れ歯とは失った歯を補うため、プラスチックで歯の代用品を作るタイプのものです。 周囲の天然歯に針金を引っ掛けて保持します。 短所 良く噛めないため食事がおいしくない。また発音しづらく、特に「さしすせそ」が言いづらくなり ます。大きく口を開けると外れやすくなります。 入れ歯を保持するため、周囲の歯に針金を引っ掛ける必要があります。 当然その歯にかかる負担が大きくなるため、その歯が抜けてしまい、入れ歯のエリアが拡大される 悪循環が起こります。更にお口に入れ歯が入っている状態でも、入れ歯より天然の歯の方が噛み心 地が良いため、入れ歯を装着していない側ばかりで局部的に咀嚼する癖がついてしまいます。その 結果、噛んだ時の負担が一カ所に集中するため歯がグラグラして抜けてしまい、歯を失う負の連鎖 が発生してしまいます。 長所 入れ歯の良い所は保険適用があり、比較的短期間で作製可能です。 歯を補う本数や面積にもよりますが、おおよそ小さいものだと一週間から、大きいものだと8週間く らいで完成します。(ただしその後数回調整が必要となります。)また後述するブリッジと違い、 歯をほとんど削らなくてすむため、歯を削ることが苦手な人にとっては良いかもしれません。 ②ブリッジ ブリッジとは、失った歯を補うため前後(左右)の歯を削り銀歯で連結する治療法です。 短所 保険適用では、犬歯より後方の歯にこの治療を行うと銀歯になってしまい見栄えが悪くなってしま います。また失った歯の前後(左右)の歯のエナメル質を削る必要があるため、そこから虫歯にな り歯の寿命を縮めてしまいます。 その結果、本来の歯の寿命が半分以下になってしまうケースもあります。 長所 ブリッジの長所は何といっても保険適用の範囲内で、天然の歯と同じような感覚で噛めるようにな ることです。神経を取り除く治療が不随しなければ、平均4~5回でブリッジは完成します。価格も 設計にもよりますが、1万5千円~3万円くらいで作製できる場合がほとんどです。 また入れ歯と違い発音障害もほとんどないと言って良いでしょう。 ③インプラント インプラントは、チタンのボルトを骨内に埋入し歯の代用品を作る治療のことです。チタンは骨と くっつく性質を利用したものです。 短所 まず、外科的な手術が必要で、全身の健康状態も影響します。特に骨粗鬆症の患者様や、健康状態 が良好な患者様でも、顎の骨にボリュームが無いとインプラント治療が行えない場合が多いです。 そのため術前のCT撮影が必要となります。また保険外診療となるため治療費は30万~40万円くらい が相場です。この理由としては、どうしてもハイレベルな診療技術と経験が必要であること、そし て器材や材料の多くをスウェーデンやドイツから輸入にたよることが影響しています。治療期間も 平均4ヶ月くらいが必要とされています。 長所 何といっても天然の歯と同じ感覚で噛めたり発音できたりすることが最大の長所です。 またブリッジのように周辺の歯を削る必要がありませんので、歯の寿命を縮めてしまう心配はあり ません。当然入れ歯のとめ金のような物も存在しないため、周辺の歯に対する悪影響の心配もいり ません。 ブリッジのように銀歯にする必要がないので、審美的にも良好を保てる治療方法です。つまり、入 れ歯やブリッジは周囲の歯や残っている歯の寿命を縮めてしまう治療方法であるのに対し、インプ ラントは周囲の歯や残っている歯の寿命を延ばしてくれる治療方法であることも大変重要なポイン トです。(次号へ続く) http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

2 入れ歯VSインプラント (どうやって自分にあった治療を選ぶの?)

治療には、いくつもの特徴があります。あらゆる側面から治療の性質を理解することによって、治 療に対する判断基準をどうぞ養ってください。 あなたが何を大切にしたいのかをある程度明確にしてから、それぞれの治療の特徴をしると、非常 に選択しやすくなります。それは以下のようになります。 ①食の快適さ 入れ歯と比較するとインプラントは圧倒的に何でも噛めるようになります。お肉や野菜・タコやイ カ、とにかく焼肉屋へ行っても何でも食べることができて楽しい。入れ歯では繊維性の食べ物やパ ンなどを噛み切ることは困難ですが、インプラントではそのような食べ物だけでなくピーナッツや スルメ、フランスパンなども普通に噛むことができます。当然食べカスが入れ歯の間に入り込むよ うなストレスとも無縁です。 ②機能性 どうしても入れ歯だと「さしすせそ」が発言しづらくなる傾向があります。また、歌を歌うことに 抵抗がでてしまったり、大きく口を開けて笑うと、入れ歯が飛び出してしまったり・・・とにかく 異物感に慣れることができなくて、使用をやめてしまう人が圧倒的に多いです。もちろんインプラ ントでは、そのような悩みは発生しません。 ③健康面 入れ歯を使用している場合、どうしても入れ歯を避けて残っている天然の歯で噛もうとする癖がつ いてしまいます。いつも同じ場所ばかりで噛んでしまうのです。この行為が一日数千回も繰り返さ れるわけですから、いずれその部位がグラグラしてくるのは当然のことですが、インプラントでは この様な心配がなくなります。 ではインプラントの寿命はどのくらいなのでしょうか?「天然の歯と同じくらいの寿命」と言える でしょう。別の言い方をすると「予防やメンテナンス次第で変わるものである」と考えるべきで す。どんな高級車でも、オイルやブレーキパッドの交換、車検等行わなければ走行できなくなって しまうのと同様です ④審美面 審美面とは、いかに美しさを保っているかという事です。 部分入れ歯の場合、とめ金(針金)を欠損している周辺の歯に引っ掛けて入れ歯を支えるため、ど うしても金属が露出してしまいます。もちろんとめ金は前歯にかけることもあります。したがっ て、審美的にも抵抗のある患者様は多いです。 しかし、周囲の歯にまったく手を加える必要のないインプラントは、審美的でもとても有効な治療 方法といえます。 以上が、主な治療の判断基準です。あなたが最も重視するポイントはどれでしょうか。もちろんど れも大切なことなのですが、自分なりに優先順位を考えてみてください。(次号へ続く)

1 母の入れ歯がインプラント治療に目覚めさせてくれた

私は大学を卒業し開業するまでの10年間、一般開業医に勤務しつつ、日本大学松戸歯学部口腔外科 に非常勤として勤務していました。それと平行しインプラントに対するセミナーや勉強会等に参加 し修練を積んできました。その後、栄区桂台で開業してから、義歯でお困りの方が多いことに気が つきながらも、あまり積極的にインプラント治療を行っていませんでした。それは、週刊誌やテレ ビではネガティブな情報があまりにも多く、インプラントの説明さえ聞いていただけないことが 多々あったからです。 しかし、そんな私に大きな気づきを与えてくれたのは母でした。母は東京都の荒川区に在住のた め、地元の近所の歯医者で上下左右にわたり合計で8本の奥歯を歯周病により抜き、その後は保険で 入れ歯を作りました。 しかし、母はこの入れ歯を受け入れることができず、息子である私に相談を持ちかけてきたので す。 早速、母の入れ歯を見ると、決して悪い出来ではありません。むしろ丁寧に作ってあります。 しかし、どうしても気持ち悪いとのことで使用を拒む母に対して、本来インプラントを勧めたかっ たのですが、片道2時間の通院が困難なため、上下とも保険適用外(自由診療)の金属製の部分義 歯を作製しました。母に親孝行のつもりで心をこめて作ったものです。当然、コストもそれなりに かかります。義歯完成後、調整をかねて2週間に一度、当院までしばらくの間通院してもらいまし た。 ところが、残念なことに母は私が作製した義歯をまったく使っていません。息子の私には「快適に 使っている」と言うのです。歯科医師として20年以上のキャリアがある私には、口の中を見れば 使用していないのが、一目瞭然です。 時には、義歯の調整でわざわざ2時間かけて来院しているのに、東京の家に義歯を忘れてしまうので す。これは常時義歯を使っていない証拠なのです。 常時義歯を使用していれば、口の中にあるのですから忘れるわけではありません。どこかにポンと 置きっぱなしなのです。とてもショックでした・・・ 実の母が快適に食事ができるようにと頭を悩ませ作った義歯が使われていない、自分の実力さを実 感しつつも、義歯の限界を感じたのです。やはり義歯では天然の歯の役目は果たせないと痛感しま した。 そこでとうとう母にインプラントを8本勧めました。母も「自分の楽しみである食事にストレスがな くなるのなら」ということで受け入れてくれて、インプラント8本埋入を行いました。遠方に住んで いるためトータルで7ヶ月ほどかかってしまいましたが、今では「何でも好きな物が食べられる」と 喜んでいます。 インプラントは患者さんの生活の質をアップする治療方法ですが、生涯快適でいていただくために 定期検診を年に3~6回お願いいています。ほとんどの患者様は検診で来院されていますが、インプ ラントを行って後悔している方は今のところいないようです。皆様とお話しさせていただきます と、 「本当によく噛めて食事が楽しい」 「入れ歯のストレスから解放されて人生が変わった」 「グラグラしていた周囲の歯が最近しっかりしてきた」 などどいうお声をいただきます。 こんな患者様の声が、私がインプラント治療を徹底的に学び、臨床でも力を入れて取り組みつづけ ている理由です。今では、インプラント治療を行うことが、多くの患者様の人生を豊にすると心か ら確信しています。 もちろん、誰にとっても、どんな人にとってもインプラント治療がベストであるというわけではあ りません。症例によっては、別の治療法を提案することもありますし、費用のことも考えなくては いけません。繰り返しになりますが、大切なのは、治療について長所も短所も含めてしっかりと理 解し、あなたが望む治療を選択することです。(次号へ続く)

歯を失いお悩みの方へ2

以前このような患者様がいらっしゃいました。 Aさんは右下の一番奥の歯がグラグラして悩んでいます。噛むと痛みが走り腫れも認められます。 お口に中を診てみると反対側(左下)の奥歯2本ありません。 他院他院で入れ歯を左下に作ったようですが、異物感が大きくほとんど使用していませんでした。 右側ばかり噛んでいたため、右側の奥歯が、過労状態で悲鳴をあげていたのです。 残念なことに右下の奥歯は抜くことになりました。 歯を失った部分にインプラントの提案をさせていただいたのですが、今回は保険の部分入れ歯を 作製しました。しばらくして定期検診でAさんとお会いしたのですが、今度は入れ歯のとめ金をかけ ている歯がグラグラしています。「また更に歯を失うと思うと不安で不安で・・・大好きだった 焼肉屋にも行かなくなってしまいました。」 Aさんは、「他院で左下の奥歯に入れ歯を作るのではなく、ここにインプラントを入れるべきでした と大変後悔されていました。 Aさんの入れ歯は、「歯の寿命を短くするための装置」となってしまっていたのです。   今から歯を失ったすべての部分にインプラント治療を行うと、かなりの治療費になってしまいま す。このような後悔をして欲しくないために、私は歯科医師の立場から正しい情報と【判断基準】 をあなたに提供して、あなたが自分の選択を後悔することなく、あなたが望む未来を手に入れるた めのお手伝いをしたいのです。 このブログを読むことで得られるメリット・知ることができること 〇正しいインプラント治療の知識を得ることで、歯を守れるようになる 〇インプラント治療を行った場合と、行わなかった場合のメリット・デメリットが理解できる 〇自分に合った治療法を選ぶことができ、安心して治療を受けられる 〇疑問や不安に思ったことが解消される 〇不適な食生活を送るための知識が増える 〇歯の寿命を延ばすための知識が増える このブログを読むことで、きっとあなたの歯、そしてあなたの人生のお役に立つはずです。ぜひこのまま 先を読み進めていただき、多くの人が知らない情報を手に入れ、さらに快適で充実した人生を送っ て下さい。(次号へ続く) http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

歯を失いお悩みの方へ1

以下は私が日々の診療の中でもよく耳にする患者様のお悩みです。 「現在義歯を使用しているが上手く噛めない。」 「しゃべりづらい。特に”さ・し・す・せ・そ”が言いづらい。」 「食事が美味しくない。」 「義歯の間に食べカスが入り込んでしまう。しかも、外食時や人前だと洗浄できずにストレス。」 「友達や家族と旅行や外食へ行っても、同じ食事ができない。やわらかい食べ物しか口にできず、 恥ずかしかった。」 「友人の前で笑ったら入れ歯が外れて恥をかいた。」 「無意識のうちに天然の歯ばか噛む癖がついてしまい、天然の歯がグラグラしてきた。これ以上 歯が無くなってしまうと思うと不安で仕方ない。」 その結果 「自分の食べたい物が食べられず、食事の楽しみが無くなってしまった。」 「友人と旅行や食事をするのも不安になってしまい、面倒くさい。」 「人前で話すのも、口元に手を当てるのが習慣になってしまった。」 「天然の歯が更にグラグラしてきた。特に入れ歯を支えるために針金をかけている歯が抜けそう で・・・、このままでは全部歯が無くなっていずれ総入れ歯、そんなの絶対嫌だ、どうしたらいい の?」 このようなお悩みや不安を抱えている方が、当院にも毎日のように来院されます。   今回のブログには、あたなの歯の健康や寿命、更にあなたの抱えているストレスの解消や、生活の質 の向上にまで大きく関わる話が書かれています。多くの方に深く関わる、非常に重要なことである にも関わらず、ほとんどの方が歯科治療について正しい情報がないばかりに、以下のような数々の リスクを抱えてしまう可能性があります。 〇一生噛めずにストレスの多い人生、食べたい物が食べられない。 〇大きな声で笑えず、歌ったり人前で話をしたりするのに気を使ってしまい、人生が楽しくない。 〇入れ歯の針金(とめ金)がかかっている歯がグラグラして抜けてしまう。 〇入れ歯だと変な噛み癖がつき、自分の噛みやすいところばかりで噛んでしまう。その結果負担の 大きい歯がグラグラして抜けてしまう。 〇更に、この負の連鎖は止まらず、経年的に違う歯が順番にグラグラして抜けてしまい、歯を失う 本数は増え続け、入れ歯の領域が拡大していく。 〇更に、この負の連鎖の加速は増していき、総入れ歯に近づいてしまう。 また、ブリッジといって、歯の無い部分の両側の天然の歯を削って銀歯で連結する方法もありま す。この方法だと、削られた天然歯の寿命が短くなってしまいます。だいたい7年~10年で虫歯が 出現し、再処置が必要とされています。やがてそのサイクルは短くなっていき、ついには失う必要 のない歯までも失ってしまうことになるのです。(次号へ続く)  

糖尿病には歯周病治療?

全身の病気のいくつかのものも歯周病のかかりやすさの因子と考えられています。そのなかでもき わだって悪い働きをするのが糖尿病です。歯周病は、見えない歯周病は、見えない歯周ポケットの なかに有害な細菌がたくさんすんでいて、それが絶え間なく歯の周りの組織に炎症を引き起こす病 気ですが、糖尿病患者の場合には、外から侵入する細菌を免疫力免疫力のはたらきが弱くなってい ます。このため、短期間のうち重症の歯周病にすすんでしまう可能性が高いのです。   糖尿病患者の場合には、歯肉の炎症も目立ってかたちあらわれます。また、膿が歯のまわりの組織 にたまって急に痛くなる歯周膿痬を頻繁に起こします。歯周病が重症にすすみやすいばかりで はありません。糖尿病の患者さんの場合には、手足にケガをしたときに傷の治りが悪いのです が、それと同じように歯周病のために生じた傷の治りも悪く、治療に対する反応も良くありませ ん。 もちろん、糖尿病は歯周病を起こす直接の原因ではありません。歯周病をひどくする因子です。で すから糖尿病は歯周病の人は、健康な人より何倍も歯周病に対する予防を心がける必要があるので す。そして、唾液中の糖の含有量も多いことから、糖や炭水化物を摂取してないにもかかわらず、 虫歯になる場合が多いため、やはり健康な人よりも予防や定期検診をしっかり実行すべきでしょ う。 また、歯周病治療を行うと血糖値が低下するという報告があることも事実です。糖尿病患者が、糖 尿病治療と平行して、歯周病治療を行うことは、現在では常識となっています。 血糖値が低下せずお困りの方、ぜひ歯周病治療を受けて下さい。   http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

咀嚼能力が落ちると筋肉・体力はどう変わる?

「サルコペニア」という言葉、聞いたことありますか?加齢で起きる筋肉量と筋力の低下のこ とで、よく噛めないお口は、じつはサルコペニアの重大なリスクなんです。 筋肉の主成分はタンパク質。タンパク質の摂取が不足すると、「サルコペニア」になりやすい ことをご存知でしょうか。 サルコペニアとは、年齢によって生じる筋肉量・筋力の低下のことで、高齢者の体力や運動機 能を急激に低下させる、転倒や寝たきりの原因として非常に問題視されています。 摂取したタンパク質を使って効率よく筋肉量を維持するには、野菜に豊富に含まれるビタミン やミネラルも欠かせません。たとえばビタミンEは筋肉増強効果を、ビタミンB6は筋肉の分解 と合成を、マグネシウムはタンパク質の退社を促進するという重要な役割を担います。野菜が 足りないと、筋肉を維持するのにとても不利なんです。 前ページでもお話ししたように、奥歯を失うと、よく噛まないと食べられない肉や野菜が苦手 になるかたが多いです。年齢を重ねるほどお口の健康がからだの健康に大きく影響すること を、ぜひ知っていただきたいと思います。 脚が細くなった、体重が減ってダイエットできたと喜んでいたら、じつはたんに筋肉量が減っ ただけで、サルコペニアに陥っていたというケースもめずらしくありません。ご自分でも簡単 にできる「サルコペニア度チェック」をお教えしますので、ぜひ試してみてください。 そして、しっかりと栄養の摂れるお口に戻すにはどんな治療法があるのか、どんな治療法がご 自分にあっているのかを歯科医院でご相談いただきたいと思います。 これは怖い!サルコペニア肥満 サルコペニアのなかでも深刻なのが、「サルコペニア肥満」と呼ばれる状態です。よく噛めな いために軟らかい食事を好み、糖質偏重の高カロリー低栄養食が続くと、肥満して血糖値と体 脂肪率が上がり、糖尿病や動脈硬化の発症(重症化)のリスクも上昇します。そのうえタンパ ク質と野菜の摂取不足によって筋肉が痩せて体力が落ちてしまうと、持病の悪化と体力の低下 というダブルパンチに。食事の改善が急務です。

なぜ75才から認知症が増えるのか?

「日本は、世界に冠たる長寿国。つまり歯だってそ のぶん長生きしてるわけです。当然,体と歯は関連があるわけで。 やっぱり長寿なぶん、日本人は歯も長持ちに違いないのでしょうか?」 結論から申しますと、まったくの間違いです。いい例が、米国と日本の比較です。後期 高齢者の残存歯数の平均は、今の米国人は日本人より多いんです。平均寿命は日本人よ り3~4年も短いというのにね。 米国では学校に歯科健診はないし、会社にも自治体にも(健康診断はおろか)歯科健診 はありません。なのに歯は残っている。歳を取ってこの違いは大きいです。奥歯でしっ かり噛んで食べられるか、十分に噛めないか、そういう違いです。 バンクーバでは準生活保護を受けているお母さんたちは、横浜歯科クリニックの理念 要保護の家族には歯科治療のクーポンが当 時10万円分ほど支給されると、その使い道を聞くと、「せっかくだから、ま ずは子どもの予防に使う」と。 定期的にクリーニングを受けて予防する、つまり歯は自分たちで予防して守るものだと いう考え方が文化となって国民に沁みついているんだなあと思いました。日本の考え方 は逆です。自分の健康は学校健診や職場の健診、自治体の検診でチェックしてもらえ る。子どもの健康や自分の健康は国に支えてもらえます。それなのに職場や自治体の歯 科健診の受診率はとても低い。予防しなくても、悪くなったら国の保険制度で安く治療 を受けられ、国に助けてもらえるからでしょう。ただしそのため歯で苦労をし、結果的 に多くの歯を失ってしまっている。 日本のこの状況はたいへん残念です。予防をすれば歯を残せると科学的に証明され、世 界中で役に立っている予防法があるというのに。残念すぎてため息が出ます。歯の健康 を国まかせにしすぎてはいないか、ぜひご一考いただきたいものです。 医療が充実し日本人の寿命はぐっと延びました。しかし健康寿命はどうでしょうか。若 い頃から予防をして歯を守り、人生の最後によく噛んで食べることができれば、体力や 気力が充実して日本人の健康寿命はもっと延びるんじゃないかなあと私は内心思ってい るんですよ。 「せっかく長生きしているのに、予防をしない分、早く歯を失ってしまう日本人。長生 きのわりに健康寿命が短いのはそのあたりにも原因があるのではないかと私はにらんで いるんです。」先日厚生省の発表をニュースで取り上げていました。日本人の健康寿命は 75歳までだそうです。つまり自分で自立して生活できる年齢が75歳までで、平均寿命の86歳までの10数年は、認知症や介護と背中合わせでの生活を送らなければならないようです。 現在75歳の90%が入れ歯である現実と相関関係はもはや否定できません。また歯がしっかり残っているかたは80歳を過ぎても自立した生活を送っている事実も見逃してはいけません。 歯を守る重要性は人間の豊かな生活に大きく関わっていることを知ってください。