歯医者は保険銀歯を自分の口にも入れるのか?(その4)

保険の銀歯の場合、長持ちしづらいという欠点があります。どうしても精度に限界があるために、外れやすくなってしまうのです。そうすると、せっかく治療したのに、また歯科医院に通わなくてはいけなくなってしまいます。 こては銀歯だけに限りません。前歯にかぶせる硬質レジン前装冠というプラスチックでできたかぶせ物は、保険で白い歯を入れることが可能です。しかし、強度が弱いので、欠けたり剥がれ落ちることがとても多いのもデメリットです。欠けてしまうと、前歯なだけに見た目が非常に気になります。 しかも白い状態は長持ちしません。入れた直後は白くてきれいに見えます。 しかし、プラスチックを使用しているため、すぐに黄色や茶色に変色してきてしまうのです。 前歯が不自然に変色している方を見たことがあるかもしれませんが、多くの場合がこのプラスチックのかぶせ物を入れている方です。 このような理由で、一度治療してからなるべく長持ちしてほしいという方にも、やはり保険診療のかぶせ物は限界があると認識してください。 ③見た目についてのポイント 銀歯は奥歯だと自分では意外に気にならない物ですが、人から見ると結構目立つ物です。ちなみに、日本人ではほとんどの方が、前から5番目の歯までは笑った時に相手に見えます。 また、下の歯ですと食事の時に口を開けたときに、奥歯の銀歯は意外と目立ちます。笑った時に銀色の歯が見えてしまうと、どうしても笑顔に自信がなくなってしまう方が多いようです。 そして、笑顔に自身がなくなるので、笑顔が自然と減っていってしまうのです。逆に奥歯の上のは歯あまり目立たないので、健康面や耐久性を一切考えないということであれば、保険でいいのかもしれません(本来は、最も身体に優しいゴールドがお薦めですが。) 口元の美しさというのは、顔全体の印象に大きく影響を及ぼします。 これは矯正治療にも言えることですが、口元を美しく保つ方が、高額な費用をかけて美容整形をするよりも、よほど自然な美しさが実現できます。 とある国民的アイドルグループを生み出した、超有名プロデューサーであるTさんの講演会で聞いた話です。 芸能界に入ってきた女性に彼が最初に言うのは「歯を治してきなさい」ということらしいのです。それだけ、歯が他人に与える印象は大きいと言うことですね。 私たち歯科医師は、多くの患者さんが銀歯や変色した歯から、きれいな白い歯にすることで、表現の印象が大きく変わる方を数多く見てきています。そして、とても素敵な笑顔をされるようになるのです。 また、最近では男性も見た目に気を配る方が多くなっています。特に、接客業、サービス業、営業職の方など人と接触するお仕事の方は「お客さんへの印象が気になるので」という方が増えています。 確かに口元がキレイな男性の方が清潔感があり、仕事ができそうなイメージがありますよね。このように老若男女問わず、見た目も考えて選ぶことは大切です。 ④『精神的ストレス』についてのポイント 口元が気になると、笑顔が徐々に少なくなります。そして、笑顔が少なくなることで少しずつ内向的になってしまう方が多いようです。 つまり、歯が原因で大きなストレスを抱えてしまうということです。 また、見た目以外にも、精神的なストレスを感じる場面があります。例えば、下の奥歯のほとんどが銀歯の患者様がおっしゃっていた話があります。 「銀歯が多いので、金属のスプーンを使うと、鉄の味がしたり、当たった時にキーンとした嫌な感じが辛いんですよね。」 これは、金属と金属が当たることによる現象ですが、銀歯を入れている方からよく聞く悩みです。 この患者様の場合には、外食や、旅行をする際にはいつも木でできたスプーンやフォークを持ち歩いているそうです。とても不便ですし、ストレスが溜まるとおっしゃっていました。 (歯医者は保険の銀歯を自分の口にも入れるのか?その5へ続く)