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歯周病の予防

口の中にはたくさんの細菌がいます。この菌を増やさないために口内を清潔に保つことが大切で す。 歯みがきは毎食後、また就寝前は特に丁寧にされることをおすすめいたします。http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/01kinou/kinou_tokutyou.html#contents 歯に対して直角に歯ブラシをあて、歯ブラシの毛先が歯のすき間に入るようにし、やさしく小刻みに手をふるわせるようにして歯磨きします。 目安は1本の歯で20回ぐらいです。 歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットといわれる部分は、45度の角度で歯ブラシをあて、こちらも1本 の歯で20回ぐらい、やさしく小刻みに手をふるわせ、マッサージするように歯みがきしてくださ い。 歯みがき剤は殺菌作用のある薬用成分を配合したものを使うのも有効です。アパガードには殺菌作 用のある薬用成分塩化セチルピリニジウムを配合しています。 そのほか歯間ブラシ、デンタルフロス、洗口液などを使うと有効とされています。 自分できれいに磨けているつもりでも、汚れが残ってしまっているものです。歯垢が歯石になって しまった場合は、歯みがきでは取れません。歯石がついていなくても、年に3~4回は歯科へ定期検 診に行かれることをおすすめいたします。 また歯周病は、喫煙、間食が多い、ストレスなどでリスクが高くなるといわれています。悪影響を 与えない生活を送ることを心がけましょう。

そもそも虫歯治療て何やるの

むし歯の治療は、むし歯の進行度に合わせて最適な 治療を行ってくれる歯医者さんで治療を受ける のがベストです。あなたがもし治療を受ける場 合、できるだけ痛みを少なくした治療を望みま せんか?そして、できるだけ良い状態で自分の 歯を残したいと考えるはずです。 例えば、むし歯になりかけのような状態であった 場合、『自然治癒』で治すという方法が最近行 われています。現代では、このようにむし歯の状 態を見極めた最適な治療が行われているので す。そして、患者さんの負担を減らすための痛 みを抑えた治療が進められてきています。 もし、歯医者さんへ行ってすぐにむし歯を削られ そうになったり、神経を抜かれそうになった場 合は、他に選択肢はないのかと考えてみること も大切です。 この記事では、現在、歯医者さんで行われてい る基本的なむし歯治療のやり方だけでなく、患者 さんの気持ちを考えた『無痛治療』の中身、さらに、できるだけ歯を削らないで済む治療方法まで 紹介しています。また、妊婦さんのためのむし歯治療や、幼児のためのむし歯治療についても記載して います。ぜひ読んで参考にしてみてください。 1.むし歯の進行度を5段階に分類!それぞれの治療法を一挙公開! むし歯に気付くタイミングは人によってそれぞれ違うと思いますが、気付いたときにすぐ治療を始め ないと、むし歯はどんどん進行して取り返しのつかないことになりかねません。ここでは、そのむし歯 の進行度を5段階にわけ、レベルを『CO?C4』と表しています。 ここで使われる『C』とは、むし歯を意味する歯医者さんの専門用語『カリエス』の頭文字から取って います。歯医者さんではこの『C』という記号を用いて治療を進めていきます。それでは、そのレベ ルに合わせた治療法を一挙にここで紹介します!

1?1むし歯レベル『CO?C1』むし歯になりかけの状態

COとは歯の表面が白くなり、溝が黒くなり始めた状態は”むし歯になりかけの状態”といえます。厳密

にはむし歯ではないこの状態は痛みを感じず、削らずに『自然治癒』を行うのがベストな選択です。

又C1とは、歯の表面のエナメル質が少し溶け始めのごく浅いむし歯です。

◆治療法

むし歯のなりかけを治療するには『フッ素』を塗って歯の再石灰化を促進させることが一番です。

フッ素を塗ることで歯にミネラルを与えることができます。これによりむし歯になりかけていた状態

が改善され、侵攻を防いでくれます。

フッ素の塗布は、歯医者さんで行ってくれます。歯医者さんで使用しているフッ素は、その濃度が

市販で売られているのよりも高いことが特徴です。これにより、歯質を強くさせる効果が期待でき

ます。

ただ、市販で売られているフッ素配合の歯磨き粉であっても、使用し続けることではの再石灰化を

促したり、酸が作られるのを防ぐことができます。歯磨きを行う際、歯磨き粉を使用しなくても良

いと考える方もいると思いますが、最近の歯磨き粉はフッ素配合のものが多く販売させていますの

で、歯磨きの際にはぜひ歯磨き粉を活用することをおすすめします。

フッ素による『自然治癒』が効果的であることがわかりましたが、そのあとのむし歯予防はしっかり

と行わなければなりません。歯医者さんで定期検診を行うことも大切になってきます。

1?2むし歯レベル『C2』黒や茶色に変色して小さく穴が空いてしまった状態

むし歯になりかけていた状態から、歯に小さく穴が空いてしまった状態です。この穴は黒や茶色に変

色していますが、表面のエナメル質から象牙質に達するむし歯です。冷たい飲み物がしみる可能性は

あります。

◆治療法

再石灰化で自然治癒させるのが難しい状態です。「セルフケア」だけでは限界なので、歯医者さん

で治療してもらいましょう。歯医者さんでの治療といっても、通院2回の簡単な治療で治すことがで

きます。

【1回目】

麻酔を施し、むし歯になってしまった部分を削って除去します。むし歯の部分がなくなり穴の空いたま

まの歯の型を取ってから、それに適合した詰め物(インレー)を調べておき、後日その詰め物を使

用します。その間、歯には仮の詰め物を入れておくようにします。

【2回目】

一週間ほど経過したあと、2回目の治療を行います。歯から仮の詰め物を取り外し、用意していた詰

め物を入れて噛み合わせの調整などを行います。最後にセメントを流し込んで詰め物を固定させま

す。

◆『コンポジットレジン』を使った治療法

小さく穴が空いてしまっただけの歯の場合、『コンポジットレジン』というプラスチックを詰めて

修復するやり方があります。従来のむし歯治療には金属の詰め物を使用するのが一般的でしたが、コ

ンポジットレジンは本物の歯と同じに近い色で修復が可能なため、きれいに仕上げることができま

す。治療回数も『1回』で済み、保険が適用されるので約2,000円で治療が可能です。

ただ強度に関しては金属よりも弱く、時間の経過と共に変色してしまいます。大きなむし歯を治療す

る場合は、割れてしまう可能性があるため使用できません。

1?3むし歯レベル『C3』むし歯が歯髄にまで達し激痛を伴う状態

むし歯が歯髄まで達すると激痛を伴います。常時痛みを伴うこの状態では、すぐに歯医者さんへ行け

ない場合、『ロキソニン』などの鎮痛剤を飲んで”応急処置”をするしかありません。

◆治療法

むし歯になった部分を除去したあと、「リーマー」と呼ばれる針状の特殊な器具を使い、歯髄の中を

ほじるようにしてきれいにします。そのためには歯髄の長さを測ったり、レントゲンを撮ったりし

て状態を確認していきます。

きれいになった歯髄の中に薬剤を入れて消毒したあとは、被せ物を使用します。5日間程の治療期

間を要するため、この状態での治療は、精神的にも肉体的にも負担になるといえるでしょう。

1?4むし歯レベル『C4』歯冠部まで溶けてしまった末期の状態

むし歯レベルを5段階に分けたなかの最終段階です。ここまでくると歯冠部まで溶けて、歯髄も死ん

だ状態になってしまい、痛みさえも感じなくなります。やがて歯の根までむし歯が進行し、歯根膜の

化膿で膿が出るようになります。

◆治療法

『C4』までくると、やはり治療は難しくなってきます。歯が少しでも残っていれば被せ物を使用で

きる可能性もありますが、残っていなければ抜歯をし、その後「ブリッジ」や「入れ歯」、「イン

プラント」で歯の機能を取り戻す治療をすることになります。

2.『無痛治療』に欠かせない!むし歯治療の麻酔について知っておこう!

むし歯の治療には「麻酔」が欠かせません。麻酔液を注入することで痛みを感じずに治療を受けられ

るのです。ただ、麻酔注射の「チク!」とする感触がイヤだという”注射恐怖症”の方にとっては、

なかなか歯医者さんへ行く勇気が持てずにむし歯を放置している場合があるかもしれません。

ただ、歯医者さんで使われている麻酔は近年進化を遂げていて、痛みを緩和できる技術が生まれて

きています。『無痛治療』が重視され、恐怖心を取り除く治療の進め方は、”歯医者さん嫌い”をな

くす取り組みでもあると考えられます。

2?1チクッ!とした痛みを軽減!『表面麻酔』は優れもの

”麻酔(注射)のための麻酔”ともいうべき、『表面麻酔』を知っていますか?歯肉の表面にゼリー

状の薬を塗って、注射を刺すときの痛みを軽減してくれるのが、この表面麻酔です。お子さんの乳

歯を抜くようなときは、この表面麻酔を塗るだけで効果を発揮してくれます。

2?2電動注射器を使った麻酔方法?浸潤麻酔と伝達麻酔?

◆歯医者さんで行う一般的な麻酔が『浸潤麻酔(しんじゅいますい)』

表面麻酔を塗ったあとに行うのが、『浸潤麻酔(しんじゅんますい)』という、いわゆる歯医者さ

んで行う一般的な麻酔です。以前はこの浸潤麻酔を嫌がる患者さんが多くいましたが、最近では麻

酔液を注入する針が”細く”なり、電動注射液によって一定の速度でゆっくり液体を注入することが

できるので、痛さを軽減できるようになりました。

◆資料後の痛みまで緩和させる『伝達麻酔』

浸潤麻酔よりも広範囲に効き目をもたらす『伝達麻酔』があります。これは、麻酔が効きにくい箇

所である下顎の奥歯に注射するのに有効的で、浸潤麻酔に加えてこの麻酔液を注入すれば、治療後

の痛みまで緩和できるのです。この効果により、治療後に出される「鎮痛剤」を減らすことができ

るという利点が生まれるのです。

2?3「皮質骨」が硬い人と「炎症」がある人は、麻酔が効きにくい!

麻酔が効きにくい人という人が実は存在します。それは、歯を支えている「歯槽骨(しそうこ

つ)」の周りにある「皮質骨(ひしつこつ)」が硬く厚みがあると、麻酔が効きにくいという事実

です。皮質骨が硬く厚みがあるのは歯にとって良いことですが、麻酔注射の際にはデメリットに

なってしまいます。

また、歯茎に炎症があると麻酔が効きにくくなってしまいます。炎症が起きてひどくならないうち

に、早めの治療をしてもらう方がいいでしょう。

◆麻酔が効きにくい人には『歯根膜注射』を施す

上記のような麻酔が効きにくい人には、『歯根膜注射』を行います。歯根膜内に注射するこの方法

は、効き目が早く、薬の量が少なく済むという利点を持っています。

3.妊婦さんのためのむし歯治療について

もうすぐお母さんになる女性にとって、妊婦中は何かとデリケートになる時期だと思います。そん

なときにもしむし歯になってしまった場合『普通に歯医者さんで治療を受けられるの?』『レントゲ

ンを撮るときに、お腹の赤ちゃんが心配・・・』と悩む方も多いと思います。

この章ではそんな「妊婦さんのためのむし歯治療」について紹介していきます。

◆妊娠しても歯医者さんで治療は受けられるの?

たとえ妊婦さんであっても、むし歯治療を受けることは可能です。ただ、妊娠初期(2?3ヶ月)の

場合、「つわり」の影響で歯磨きさえも行えないほど体調のバランスが崩れることがあります。も

しむし歯治療を受ける場合は、”応急処置”程度の治療で済ませ、妊娠中期(4?7ヶ月)の安定期に

入った時点で治療を行うのが好ましいといえます。妊娠後期(8?10ヶ月)は母体への影響を配

慮し、初期と同じように”応急処置”で済ませます。

また、歯医者さんで治療を行う前に書く「問診票」には、『自分が妊娠何ヶ月(何週目)なの

か?』『産婦人科の主治医は誰か?』をきちんと記入することが大切です。そして、治療を受ける

前に歯医者さんとしっかり相談をして、治療中は自分にとって一番楽な姿勢で受けるようにしま

しょう。

◆「レントゲン撮影」はお腹の赤ちゃんに影響しないの?

歯医者さんの「レントゲン撮影」は口に向けて行うため、お腹の赤ちゃんに悪影響を与えることは

ありません。また、被爆を防ぐための”鉛のエプロン”を首に掛けるので、安全性に配慮した撮影と

なっています。

◆治療時の麻酔はお腹の赤ちゃんに悪影響を与えないの?

むし歯治療の際に行う麻酔は、部分的に麻酔液を注入する「局所麻酔」なので、お腹の赤ちゃんに悪

影響を及ぼしません。胎盤や母乳を通して麻酔が送られることはないので安心です。

◆歯医者さんで処方される鎮痛剤は安全なの?

妊婦さんに対して、歯医者さんでは処方する鎮痛剤に関しても安全なものを提供しています。安全

なお薬として「カロナール」という鎮痛剤がよく使われますが、お腹の赤ちゃんに悪影響を与えた

という報告も一切されていません。

逆に妊婦さんには不適切なお薬もあります。「ボルタレン」という高い鎮痛効果を発揮できるお薬

ですが、過去に死産の報告があったことから、妊婦さんには絶対に使用しないことになっていま

す。また、私たちがよく耳にする「ロキソニン」も、妊娠後期での使用が禁止されています。

治療後の痛みを我慢してお薬を飲まないでいると、逆にお腹の赤ちゃんに悪影響を与える場合があ

ります。お母さん自身の身体を大事にすることは、生まれてくる赤ちゃんにとっても重要なことで

す。お薬についてどうしても心配な方は、産婦人科の主治医に一度確認してみるのも良いでしょ

う。

4.幼児のためのむし歯治療について

幼児期はむし歯の進行が早く、エナメル質と象牙質が大人より薄いために、すぐにむし歯が神経にまで

達してしまいます。また、むし歯の部分が大人のように黒くなるのではなく、白く見えるのが特徴

で、奥歯と奥歯の間が一番むし歯になりやすい箇所だといわれています。そんな乳歯のむし歯治療のや

り方についてこれから紹介していきます。

4?1乳歯の初期むし歯には『フッ素』が効果的!

乳歯の初期むし歯は、歯が白く濁ったように見えるのが特徴です。この状態を改善させるには、歯医

者さんで『フッ素』を塗ってもらい、歯を強化させることが最適な治療法です。

乳歯は大人の永久歯よりも溶けやすく、むし歯の進行も早いので、『フッ素』を塗ることで健康な歯

を取り戻すことができます。

4?2乳歯のむし歯が進行すると、永久歯の「変色」や「歯並び」も悪くなる!

もしむし歯が進行した場合、神経に達していなければ、むし歯の部分を取り除いてプラスチックを詰め

ていく治療を行っていきます。

しかし、むし歯がさらに進行して歯の根っこまで侵されてしまうと、根っこの先に膿が溜まり、これ

から生えてくる永久歯にまで悪影響を及ぼします。そのリスクとは、永久歯の「変色」や「歯並

び」が悪くなってしまうという問題です。そのため、神経を取り除く治療は適切に行わなければい

けません。

ただ、乳歯の神経を抜いたからといって、これから生えてくる永久歯の神経もなくなるというわけ

ではありませんので、心配する必要はありません。

4?3乳歯のむし歯予防のために行う『フッ素』と『シーラント』

歯医者さんは、小さいお子さんにとって恐怖心を抱いてしまう対象です。歯医者さんでできるだけ

痛みの少ない治療を行ってもらうためには、早めの治療が大切になってきます。そして、日頃の虫

歯ケアをきちんと行って予防につなげていきましょう。

幼児のむし歯予防として代表的なものは、初期むし歯の治療でも紹介した『フッ素』を塗布することで

す。歯医者さんで3ヶ月ごとにフッ素を塗ってもらい、むし歯の発生を防ぎます。フッ素を塗るだけ

なら痛みを感じませんし、定期的に歯医者さんへ通うことにより恐怖心を取り除く効果も期待でき

ます。また、自宅でフッ素配合の歯磨き粉を使って予防することも可能です。

フッ素以外にも『シーラント』と呼ばれる乳歯のむし歯予防があります。シーラントとは、乳歯の虫

歯ができやすい奥歯の溝の部分にプラスチックを埋め込み、その溝から発生するむし歯を予防すると

いう方法です。予防効果が発揮されるのは歯の溝の部分のみとなります。

シーラントの治療費ですが、年齢制限が設けられており、保険が適用されるのが6?12歳とさ

れ、初期むし歯と診断された場合のみとなっています。適用されると、歯1本に対して400円ほどで

治療が受けられます。保険外で受ける場合は年齢制限がありませんが、歯1本に対し500?

2000円ほどの費用が掛かります。

5.まとめ

むし歯治療の歴史をさかのぼると、麻酔を使わずに治療を行ったり、平気で抜歯をしていた時代も

あったといわれれいます。しかし、現代では麻酔時の注射にさえ気を使い、痛みを緩和できる技術

が誕生しています。そして、むし歯の進行度や状況に応じて適切な治療を施し、私たちの大切な歯を

できるだけ良い状態で残すために、歯医者さんは努めてくれます。

むし歯治療の技術は今後更に進化を重ねていくでしょう。ただ、どんなに医療技術が進歩したとして

も、自分の歯を自分で守っていく気持ちは不変でなければいけないと思います。

歯周病と関わりがある病気

歯周病菌が血液や唾液などに混じって全身に流れていくと、肺炎や動脈疾患、低体重児出産、感染 性心内膜症などの病気を引き起こすといわれています。 肺炎は、肺にウイルスや細菌などが感染して肺に炎症が起こる病気です。歯周病になると肺炎にかかりやすくなると、言われています。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/index.html また、飲み込む力が衰えている高齢者や寝たきりの人は食べものや唾液などが誤って肺に入り込 み、誤嚥性肺炎を起こす可能性もあります。 動脈疾患には、感性性心内膜症、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などがあります。 歯周病菌が血中に流れ込み、心臓まで到達して炎症を起こす感染心内膜症や、血管の内側に歯周病 菌が付着することで血液の通りを狭め、狭心症や心筋梗塞に至る可能性があります。 妊婦さんの場合は、歯周病によって作り出された物質によって早産や低体重児出産の可能性が高く なるそうです。

バイオフィルム

バイオフィルムとは?

バイオフィルムとは『細菌などが集まってでき

たヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。

そういってもピントこないと思いますので、私

達が生活する上で存在するバイオフィルムの話

しをします。台所やお風呂場の清掃を少ししな

いでいるとそこには、ヌルヌルとしてきます。

そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系

の薬剤等を使用しない限り、ブラシのみではな

かなか取り除くことは困難であると思います。

この除去しづらいヌルヌルがバイオフィルムで

す。歯の表面や歯周ポケット内部にも同様のバ

イオフィルムが形成されます。

バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息し

ています。

バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。問題なのはバイ

オフィルムは薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いているとのことです。

かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。

ではどうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか?

答えは簡単です。歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。しかし、歯ブラシだ

けで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。特に歯周ポケットの内部

には歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。歯周病

を治すには単に消毒だけしたり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門

的に除去していく必要性があります。

歯ブラシだけでバイオフィルムを完全に除去することは非常に困難とされています。

先に説明したように歯ブラシだけでバイオフィルムを完全に除去することは非常に困難とされてい

ます。そのため歯科医院にてバイオフィルムを定期的に除去することは非常に重要なことで、むし歯

や歯周病の予防の第一歩になります。そのためにはメインテナンスを受けられるのは非常に有効な

ことです。定期的にバイオフィルムを除去(フッ素の併用も必要)することでむし歯の予防と歯周病

の管理ができます。

 

虫歯予防は歯ブラシだけではありません。

〇 知らないと損する虫歯予防 940年にSteohanがヒトの歯垢のpH変化を最初に測定した。プラーク中のpHの変化を表したものを ステファンカーブといいます。 プラーク中に存在する細菌が口腔内の糖を分解して酸をつくります。その酸により口腔内のpHは急 激に低くなりますが、唾液の緩衝作用によって徐々にもとの状態に回復します。 このpH変化は、飲食物の炭水化物、プラーク中の細菌の種類及び量、唾液の分泌速度と緩衝能に大 きく影響されます。とくにpHの回復に唾液は非常に重要な働きをしています。 口腔内においてpHの低い状態が一時的なものであれば、唾液緩衝能により酸性から中性域に戻り再 石灰化が起こりむし歯にはなりません。 間食をしたり飲食を続けていると、口腔内ではpHの低い状態が続き、再石灰化の生じる時間がなく 初期むし歯が発生してしまいます。つまり炭水化物(糖質)系の食べ物や飲み物お口に入れるたび に、お口の中は酸で満たされて、その回数分歯が溶ける事になります。つまりだらだら食いは 虫歯の発生の可能性を高めることになります。逆に虫歯を予防したければ炭水化物(糖質)を お口にする回数を少なくする事が大切です。もし甘い物が食べた変えれば、ご飯のあとのデザート として食べてしまえば、酸にさらされる回数が少なくなり、虫歯予防になるのです。このような 事を頭の隅に入れておくだけでも、虫歯の発生率は大きく変わることを忘れないで下さい。                       www.cyber-digital.jp/dental-flash/  

むし歯の進行

むし歯の進 歯科検診のときに、歯医者さんから「C1(シーワン)」などという言葉がよく聞こえます。 この「C」は、Caries(カリエス=むし歯)の頭文字で、1?4までの数字でむし歯の状態を表し、 数字が大きくなるほど、むし歯が進行していることを表します。 ・CO 実は、初期むし歯も「C」を使って表されますが、歯にはまだ穴があいておらず再石灰化で元の健康 な歯に回復することが可能なことから、「CO(シーオー)」、Caries Observation(カリエス・オ http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/ ブザベーション)と表し、いわゆる観察が必要な歯(要観察歯)として扱われています。 穴の開いてしまった実際のむし歯には、様々な段階があります。 ・C1 一番程度の浅いC1は、むし歯の進行がまだエナメル質にとどまっている状態です。この時点では特 に痛みを感じませんが、エナメル質には穴が開き変色も生じるので目で見てむし歯になっているこ とが分かります。 ちなみにむし歯の部分が茶色や黒に見えるのは、食べ物の色素やむし歯菌などの細菌が出す色素が 沈着するからです。治療としては、エナメル質の腐った部分を削除し、充填剤で穴を埋めます。 ・C2 C2は、エナメル質を超えて象牙質にまでむし歯が進んだ状態です。 歯髄(歯の神経)に近づくにつれて冷たいものがしみるようになり、痛みの自覚症状が現れてきます。治療はむし歯の部分を大きく削り 樹脂や金属セラミックで詰めていきます。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flashhttp://www.cyber-digital.jp/dental-flash/ C3 C3は、象牙質が破壊され、歯髄にまで到達して炎症(歯髄炎)が起きている状態です。この状態ま で進行すると神経を直接刺激するため、激痛を伴います。治療は歯髄を取り除き、歯の腐った部分を被せ物(クラウン)で入れかえます。 ・C4 C4は、歯肉よりも上の部分が崩壊し、歯の根の部分にまで進行した状態です。歯根部分にまで細菌 が入り込むと、歯髄が炎症を起こして死んでしまうため痛みは逆に感じなくなります。しかし根の 先端の部分に膿(うみ)の袋ができる場合があり、噛んだときに痛みを感じます。ここまでむし歯 が進行すると歯を残すことは難しく、抜いてしまう場合がほとんどです。 以上のように歯に穴の開いてしまったむし歯は初期むし歯と異なり、成分補給による修復や唾液の 自然治癒はなく、治療が必要です。初期むし歯が実際のむし歯に進行する前に再石灰化でその進行 を防ぐことが大切です。

歯並びの基本知識

乳歯 人間の子供の頃にある歯は合わせて20本であ り乳歯(脱落歯、第一生歯)と呼ぶ。前方から 順に乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼 歯、第二乳臼歯と呼ばれる。乳歯は生後6? 8ヶ月ごろより多くの場合は下顎の前歯から生えてくる。3歳頃には全て生えそろう事が多い。 乳歯は永久歯と比べてエナメル質と象牙質の厚みが薄く柔らかい。 全体的に歯は小さく、青白や乳白色を示す。石灰化度が低いため、う蝕になりやすい。 また、乳歯には骨髄や臍帯血に比べて高密度で幹細胞が含まれており、近親者へ移植できる可能性 もあることから、骨などの再生の実用化に向けた研究が進められている。 永久歯 6歳頃から永久歯が生え始める。人間の永久歯は大きく切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類に分 けることが出来る。現代人の歯は上下合わせて28本。親知らずを含めると32本である。切歯は 中切歯、側切歯、の2種類上下計8本ある。犬歯は上下計4本。臼歯は計20本存在し、小臼歯 (第1小臼歯、第2小臼歯)と大臼歯(第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯)に分けられる。乳 歯の脱落後に生えてくる、中切歯?第2小臼歯までを代生歯、第2生歯とよび、乳歯の存在しない 大臼歯を加生歯と呼ぶ。まず、第1大臼歯(6歳臼歯とも呼ばれる)から生え始め、その後徐々に 生え替わっていく。大体13歳頃には前歯から第2大臼歯までの28本が生えそろっている。第3 大臼歯は生えてくるのが遅く、また、生えてこない事もあり「親知らず」(知歯/智歯)ともよばれ る。

知らないと損する歯の構造

エナメル質

歯の表面部分、一番外側の部分をエナメル質と

いいます。エナメル質は人間の体の中で最も硬

い組織で、水晶と同じくらいの硬さがありま

す。厚みは2?3ミリほどあり、歯に対する

様々な外部組織から歯髄(歯の神経が通ってい

る部分)を守るということが、最大の役割で

す。

象牙質

エナメル質の下の層にある組織です。歯の大部

分を構成している、歯の主成分です。

エナメル質よりも柔らかい組織であるため、虫

歯は象牙質に達した後は、むし歯の浸食スピード

が加速します。

また、象牙質に刺激が加わりますと痛みを感じ

ます。象牙質は僅かに再生能力があり、歯髄を

保護するように働きます。

歯髄

歯の中心部に流れる神経が通っている組織で

す。歯の痛みを感じるのは主にこの歯髄です。

歯髄には痛みを感じるということ以外にも、象

牙質の形成や歯への栄養の供給、炎症などの刺

激に対する防御反応などの役割があります。

また、「歯の神経を抜く」といった場合、これ

らの組織をすべて取り除くことを指します。

これを専門用語で「抜随」(ばつずい)といい

ます。

セメント質

歯根の象牙質の表面を覆っている組織です。歯根膜と呼ばれる結合組織をつなぎとめる役割をして

います。

歯根膜

歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根の間にある薄い膜のことです。

歯と歯槽骨を繋ぐという役割のほか、「噛み応え」を感じるという役割や、歯に伝わる咬合力を調

整するという役割もあります。噛んで痛みを感じるときには、この部分に炎症があります。

歯槽骨

歯を支えている骨のことです。通常、歯は簡単に抜けることはありませんが、歯周病が進行すると

歯槽骨や歯根膜が破壊されるため歯を支えることが出来なくなり、歯が抜けてしまうことがありま

す。

また、歯周病で一度吸収してしまった歯槽骨は、どんなに良い治療を行ったとしても回復が非常に

困難です。

歯肉

いわゆる「歯ぐき」です。正しくは歯肉(しにく)と言います。

歯ぐきは歯槽骨を保護する役割をしています。ここに炎症を引き起こした状態を歯肉炎といいま

す。さまざまな病気のシグナルがこの歯肉に現れることが多いので、歯肉の検査はとても重要で

す。

●フッ素塗布でむし歯予防 最近、周りで「フッ素塗布をやってきた!」という方をみかけませんか? お口の中の汚れを歯磨きだけですべて落とすことは、テクニックと時間を要するため、非常に難し いとされています。そこでむし歯予防の一つとして、歯科医院では定期的にフッ素塗布(正しくは フッ化物塗布)が受けられます。 フッ素塗布を取り入れるとなぜむし歯予防に繋がるのでしょうか。ここではフッ素塗布の効果や回 数、デメリットについてご紹介します。20160526_003     ●フッ素塗布の効果 むし歯になる原因に対して、フッ素塗布の以下の ような働きが、「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、むし歯になりにくくする効果があるとされて います。 1.唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける 2.歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする 3.酸の生成を抑える □乳幼児・子どもへの効果 「生えてきた乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱くむし歯になりやすいため、フッ素を塗 ると予防効果を大きく期待できるとされています。 □成人への効果 歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せて(吸収して)しまい、普段なら歯茎で 覆われているはずの歯の内部のセメント質象牙質が露出してくることがあります。 セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱くむし歯になりやすいた め、歯ぐきが露出してしまった場合には、フッ素を塗ることでむし歯のリスクを下げることに役立つ とされています。 ●フッ素塗布の方法や回数 塗布の必要な回数はお口の状態によって異なりますが、1年に2?4回の塗布を継続することで20% ?40%程度のむし歯の予防効果があるとされています。塗布の方法は「歯面塗布法」、「トレー 法」、「イオン導入法」の三つの方法があります。なお、歯科によって実施している方法が異なり ますので、詳しくは治療を受けられる歯科医院に確認しましょう。 □歯面塗布法 丸めた綿や綿棒や歯ブラシにフッ化物を浸して、歯1本ずつにフッ素を塗る方法。トレー法やイオ ン導入法に比べて短時間で終わらせることができるため、1歳の(乳歯が生えた)お子様から大人 まで受けられます。 □トレー法 トレー(マウスピース)にフッ化物を入れたものを口にくわえて、上あごと下あごに分けて各3? 4分間フッ素を浸透させる方法。トレーを一定時間くわえることに耐えられるお子様から、大人ま で受けられます。 □イオン導入法 フッ化物を浸した綿や、トレー(マウスピース)にフッ化物を入れたものを口にくわえて、上あご と下あごに分けて各3?4分間、人体には感じない程度の弱い電流を流してフッ素を浸透させる方 法。電流を通すことで、フッ素がより歯の表面により付着しやすくなるとされています。綿やト レーを一定時間くわえることに耐えられるお子様から、大人まで受けられます。 【医療機関で受けるフッ素と、歯磨き粉剤に含まれるフッ素の違い】 これら2つの違いは、フッ素の濃度にあり、期待できる効果も少し異なります。 歯科や市町村の保健センターなどの医療機関で使用する高濃度フッ素(9,000?123,000ppm)は、 歯質の強化を特に期待することができます。 一方で、薬局やスーパーなどで販売されいるフッ素配合の歯磨き剤などに含まれる低濃度のフッ素 (500?1,000ppm)は、使い続けることで再石灰化の促進や酸を作る力を抑えることを期待するこ とができます。これらを併せて行うことで、むし歯予防の効果がより高まります。 ●フッ素塗布の注意点 フッ素塗布を行った場合でも、効果が出なかったり、別の問題が出てくる恐れもあります。 わからないことがあれば歯科医師に相談し、どのようなデメリットがあるのか、きちんと把握して から治療を受けましょう。 ○むし歯になりやすい方は生活習慣も同時に見直す フッ素を塗っても、歯磨き歯がきちんとできていない場合や、食事をダラダラと食べ続ける習慣が ある場合にはむし歯になる可能性がありますので注意しましょう。 むし歯は「歯の質の問題」、「お口の中の細菌」、「糖分の取り方」、「食べ物が口の中に停滞する 時間」が重なることによって発生します。フッ素を使用することで「歯の質の問題」と「お口の中 の細菌」のむし歯に対する抵抗性を強化することができますので、それに加えて食事やおやつの取り 方と適切なブラッシングをきちんと行い続けることにより、はじめてむし歯予防に繋がります。 ○変色や知覚過敏の悪化などのデメリットを確認する フッ素の種類(フッ素第一スズ)の中には、歯に着色や変色を起こす恐れや、知覚過敏症を悪化さ せる恐れがあります。なお、歯科医院によって取り扱うフッ素の種類は異なりますので、どのよう なことが起こる可能性があるのか、詳しくは治療を受けられる歯科医院に相談しましょう。 ○過剰摂取はしない 一度に多くのフッ素(体重1?あたり2?以上)を飲み込んでしまった場合は、吐き気や嘔吐など の急性中毒を生じることがあります。 しかし、歯科で受ける塗布では、急性中毒が起こらない範囲の量を用いているようですので心配な いでしょう。