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入れ歯VSインプラント (どうやって自分にあった治療を選ぶの?)

治療には、いくつもの特徴があります。あらゆる側面から治療の性質を理解することによって、治 療に対する判断基準をどうぞ養ってください。 あなたが何を大切にしたいのかをある程度明確にしてから、それぞれの治療の特徴をしると、非常 に選択しやすくなります。それは以下のようになります。 ①食の快適さ 入れ歯と比較するとインプラントは圧倒的に何でも噛めるようになります。お肉や野菜・タコやイ カ、とにかく焼肉屋へ行っても何でも食べることができて楽しい。入れ歯では繊維性の食べ物やパ ンなどを噛み切ることは困難ですが、インプラントではそのような食べ物だけでなくピーナッツや スルメ、フランスパンなども普通に噛むことができます。当然食べカスが入れ歯の間に入り込むよ うなストレスとも無縁です。 ②機能性 どうしても入れ歯だと「さしすせそ」が発言しづらくなる傾向があります。また、歌を歌うことに 抵抗がでてしまったり、大きく口を開けて笑うと、入れ歯が飛び出してしまったり・・・とにかく 異物感に慣れることができなくて、使用をやめてしまう人が圧倒的に多いです。もちろんインプラ ントでは、そのような悩みは発生しません。 ③健康面 入れ歯を使用している場合、どうしても入れ歯を避けて残っている天然の歯で噛もうとする癖がつ いてしまいます。いつも同じ場所ばかりで噛んでしまうのです。この行為が一日数千回も繰り返さ れるわけですから、いずれその部位がグラグラしてくるのは当然のことですが、インプラントでは この様な心配がなくなります。 ではインプラントの寿命はどのくらいなのでしょうか?「天然の歯と同じくらいの寿命」と言える でしょう。別の言い方をすると「予防やメンテナンス次第で変わるものである」と考えるべきで す。どんな高級車でも、オイルやブレーキパッドの交換、車検等行わなければ走行できなくなって しまうのと同様です ④審美面 審美面とは、いかに美しさを保っているかという事です。 部分入れ歯の場合、とめ金(針金)を欠損している周辺の歯に引っ掛けて入れ歯を支えるため、ど うしても金属が露出してしまいます。もちろんとめ金は前歯にかけることもあります。したがっ て、審美的にも抵抗のある患者様は多いです。 しかし、周囲の歯にまったく手を加える必要のないインプラントは、審美的でもとても有効な治療 方法といえます。 以上が、主な治療の判断基準です。あなたが最も重視するポイントはどれでしょうか。もちろんど れも大切なことなのですが、自分なりに優先順位を考えてみてください。(次号へ続く)

1 母の入れ歯がインプラント治療に目覚めさせてくれた

私は大学を卒業し開業するまでの10年間、一般開業医に勤務しつつ、日本大学松戸歯学部口腔外科 に非常勤として勤務していました。それと平行しインプラントに対するセミナーや勉強会等に参加 し修練を積んできました。その後、栄区桂台で開業してから、義歯でお困りの方が多いことに気が つきながらも、あまり積極的にインプラント治療を行っていませんでした。それは、週刊誌やテレ ビではネガティブな情報があまりにも多く、インプラントの説明さえ聞いていただけないことが 多々あったからです。 しかし、そんな私に大きな気づきを与えてくれたのは母でした。母は東京都の荒川区に在住のた め、地元の近所の歯医者で上下左右にわたり合計で8本の奥歯を歯周病により抜き、その後は保険で 入れ歯を作りました。 しかし、母はこの入れ歯を受け入れることができず、息子である私に相談を持ちかけてきたので す。 早速、母の入れ歯を見ると、決して悪い出来ではありません。むしろ丁寧に作ってあります。 しかし、どうしても気持ち悪いとのことで使用を拒む母に対して、本来インプラントを勧めたかっ たのですが、片道2時間の通院が困難なため、上下とも保険適用外(自由診療)の金属製の部分義 歯を作製しました。母に親孝行のつもりで心をこめて作ったものです。当然、コストもそれなりに かかります。義歯完成後、調整をかねて2週間に一度、当院までしばらくの間通院してもらいまし た。 ところが、残念なことに母は私が作製した義歯をまったく使っていません。息子の私には「快適に 使っている」と言うのです。歯科医師として20年以上のキャリアがある私には、口の中を見れば 使用していないのが、一目瞭然です。 時には、義歯の調整でわざわざ2時間かけて来院しているのに、東京の家に義歯を忘れてしまうので す。これは常時義歯を使っていない証拠なのです。 常時義歯を使用していれば、口の中にあるのですから忘れるわけではありません。どこかにポンと 置きっぱなしなのです。とてもショックでした・・・ 実の母が快適に食事ができるようにと頭を悩ませ作った義歯が使われていない、自分の実力さを実 感しつつも、義歯の限界を感じたのです。やはり義歯では天然の歯の役目は果たせないと痛感しま した。 そこでとうとう母にインプラントを8本勧めました。母も「自分の楽しみである食事にストレスがな くなるのなら」ということで受け入れてくれて、インプラント8本埋入を行いました。遠方に住んで いるためトータルで7ヶ月ほどかかってしまいましたが、今では「何でも好きな物が食べられる」と 喜んでいます。 インプラントは患者さんの生活の質をアップする治療方法ですが、生涯快適でいていただくために 定期検診を年に3~6回お願いいています。ほとんどの患者様は検診で来院されていますが、インプ ラントを行って後悔している方は今のところいないようです。皆様とお話しさせていただきます と、 「本当によく噛めて食事が楽しい」 「入れ歯のストレスから解放されて人生が変わった」 「グラグラしていた周囲の歯が最近しっかりしてきた」 などどいうお声をいただきます。 こんな患者様の声が、私がインプラント治療を徹底的に学び、臨床でも力を入れて取り組みつづけ ている理由です。今では、インプラント治療を行うことが、多くの患者様の人生を豊にすると心か ら確信しています。 もちろん、誰にとっても、どんな人にとってもインプラント治療がベストであるというわけではあ りません。症例によっては、別の治療法を提案することもありますし、費用のことも考えなくては いけません。繰り返しになりますが、大切なのは、治療について長所も短所も含めてしっかりと理 解し、あなたが望む治療を選択することです。(次号へ続く)

歯を失いお悩みの方へ2

以前このような患者様がいらっしゃいました。 Aさんは右下の一番奥の歯がグラグラして悩んでいます。噛むと痛みが走り腫れも認められます。 お口に中を診てみると反対側(左下)の奥歯2本ありません。 他院他院で入れ歯を左下に作ったようですが、異物感が大きくほとんど使用していませんでした。 右側ばかり噛んでいたため、右側の奥歯が、過労状態で悲鳴をあげていたのです。 残念なことに右下の奥歯は抜くことになりました。 歯を失った部分にインプラントの提案をさせていただいたのですが、今回は保険の部分入れ歯を 作製しました。しばらくして定期検診でAさんとお会いしたのですが、今度は入れ歯のとめ金をかけ ている歯がグラグラしています。「また更に歯を失うと思うと不安で不安で・・・大好きだった 焼肉屋にも行かなくなってしまいました。」 Aさんは、「他院で左下の奥歯に入れ歯を作るのではなく、ここにインプラントを入れるべきでした と大変後悔されていました。 Aさんの入れ歯は、「歯の寿命を短くするための装置」となってしまっていたのです。   今から歯を失ったすべての部分にインプラント治療を行うと、かなりの治療費になってしまいま す。このような後悔をして欲しくないために、私は歯科医師の立場から正しい情報と【判断基準】 をあなたに提供して、あなたが自分の選択を後悔することなく、あなたが望む未来を手に入れるた めのお手伝いをしたいのです。 このブログを読むことで得られるメリット・知ることができること 〇正しいインプラント治療の知識を得ることで、歯を守れるようになる 〇インプラント治療を行った場合と、行わなかった場合のメリット・デメリットが理解できる 〇自分に合った治療法を選ぶことができ、安心して治療を受けられる 〇疑問や不安に思ったことが解消される 〇不適な食生活を送るための知識が増える 〇歯の寿命を延ばすための知識が増える このブログを読むことで、きっとあなたの歯、そしてあなたの人生のお役に立つはずです。ぜひこのまま 先を読み進めていただき、多くの人が知らない情報を手に入れ、さらに快適で充実した人生を送っ て下さい。(次号へ続く) http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

歯を失いお悩みの方へ1

以下は私が日々の診療の中でもよく耳にする患者様のお悩みです。 「現在義歯を使用しているが上手く噛めない。」 「しゃべりづらい。特に”さ・し・す・せ・そ”が言いづらい。」 「食事が美味しくない。」 「義歯の間に食べカスが入り込んでしまう。しかも、外食時や人前だと洗浄できずにストレス。」 「友達や家族と旅行や外食へ行っても、同じ食事ができない。やわらかい食べ物しか口にできず、 恥ずかしかった。」 「友人の前で笑ったら入れ歯が外れて恥をかいた。」 「無意識のうちに天然の歯ばか噛む癖がついてしまい、天然の歯がグラグラしてきた。これ以上 歯が無くなってしまうと思うと不安で仕方ない。」 その結果 「自分の食べたい物が食べられず、食事の楽しみが無くなってしまった。」 「友人と旅行や食事をするのも不安になってしまい、面倒くさい。」 「人前で話すのも、口元に手を当てるのが習慣になってしまった。」 「天然の歯が更にグラグラしてきた。特に入れ歯を支えるために針金をかけている歯が抜けそう で・・・、このままでは全部歯が無くなっていずれ総入れ歯、そんなの絶対嫌だ、どうしたらいい の?」 このようなお悩みや不安を抱えている方が、当院にも毎日のように来院されます。   今回のブログには、あたなの歯の健康や寿命、更にあなたの抱えているストレスの解消や、生活の質 の向上にまで大きく関わる話が書かれています。多くの方に深く関わる、非常に重要なことである にも関わらず、ほとんどの方が歯科治療について正しい情報がないばかりに、以下のような数々の リスクを抱えてしまう可能性があります。 〇一生噛めずにストレスの多い人生、食べたい物が食べられない。 〇大きな声で笑えず、歌ったり人前で話をしたりするのに気を使ってしまい、人生が楽しくない。 〇入れ歯の針金(とめ金)がかかっている歯がグラグラして抜けてしまう。 〇入れ歯だと変な噛み癖がつき、自分の噛みやすいところばかりで噛んでしまう。その結果負担の 大きい歯がグラグラして抜けてしまう。 〇更に、この負の連鎖は止まらず、経年的に違う歯が順番にグラグラして抜けてしまい、歯を失う 本数は増え続け、入れ歯の領域が拡大していく。 〇更に、この負の連鎖の加速は増していき、総入れ歯に近づいてしまう。 また、ブリッジといって、歯の無い部分の両側の天然の歯を削って銀歯で連結する方法もありま す。この方法だと、削られた天然歯の寿命が短くなってしまいます。だいたい7年~10年で虫歯が 出現し、再処置が必要とされています。やがてそのサイクルは短くなっていき、ついには失う必要 のない歯までも失ってしまうことになるのです。(次号へ続く)  

糖尿病には歯周病治療?

全身の病気のいくつかのものも歯周病のかかりやすさの因子と考えられています。そのなかでもき わだって悪い働きをするのが糖尿病です。歯周病は、見えない歯周病は、見えない歯周ポケットの なかに有害な細菌がたくさんすんでいて、それが絶え間なく歯の周りの組織に炎症を引き起こす病 気ですが、糖尿病患者の場合には、外から侵入する細菌を免疫力免疫力のはたらきが弱くなってい ます。このため、短期間のうち重症の歯周病にすすんでしまう可能性が高いのです。   糖尿病患者の場合には、歯肉の炎症も目立ってかたちあらわれます。また、膿が歯のまわりの組織 にたまって急に痛くなる歯周膿痬を頻繁に起こします。歯周病が重症にすすみやすいばかりで はありません。糖尿病の患者さんの場合には、手足にケガをしたときに傷の治りが悪いのです が、それと同じように歯周病のために生じた傷の治りも悪く、治療に対する反応も良くありませ ん。 もちろん、糖尿病は歯周病を起こす直接の原因ではありません。歯周病をひどくする因子です。で すから糖尿病は歯周病の人は、健康な人より何倍も歯周病に対する予防を心がける必要があるので す。そして、唾液中の糖の含有量も多いことから、糖や炭水化物を摂取してないにもかかわらず、 虫歯になる場合が多いため、やはり健康な人よりも予防や定期検診をしっかり実行すべきでしょ う。 また、歯周病治療を行うと血糖値が低下するという報告があることも事実です。糖尿病患者が、糖 尿病治療と平行して、歯周病治療を行うことは、現在では常識となっています。 血糖値が低下せずお困りの方、ぜひ歯周病治療を受けて下さい。   http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

咀嚼能力が落ちると筋肉・体力はどう変わる?

「サルコペニア」という言葉、聞いたことありますか?加齢で起きる筋肉量と筋力の低下のこ とで、よく噛めないお口は、じつはサルコペニアの重大なリスクなんです。 筋肉の主成分はタンパク質。タンパク質の摂取が不足すると、「サルコペニア」になりやすい ことをご存知でしょうか。 サルコペニアとは、年齢によって生じる筋肉量・筋力の低下のことで、高齢者の体力や運動機 能を急激に低下させる、転倒や寝たきりの原因として非常に問題視されています。 摂取したタンパク質を使って効率よく筋肉量を維持するには、野菜に豊富に含まれるビタミン やミネラルも欠かせません。たとえばビタミンEは筋肉増強効果を、ビタミンB6は筋肉の分解 と合成を、マグネシウムはタンパク質の退社を促進するという重要な役割を担います。野菜が 足りないと、筋肉を維持するのにとても不利なんです。 前ページでもお話ししたように、奥歯を失うと、よく噛まないと食べられない肉や野菜が苦手 になるかたが多いです。年齢を重ねるほどお口の健康がからだの健康に大きく影響すること を、ぜひ知っていただきたいと思います。 脚が細くなった、体重が減ってダイエットできたと喜んでいたら、じつはたんに筋肉量が減っ ただけで、サルコペニアに陥っていたというケースもめずらしくありません。ご自分でも簡単 にできる「サルコペニア度チェック」をお教えしますので、ぜひ試してみてください。 そして、しっかりと栄養の摂れるお口に戻すにはどんな治療法があるのか、どんな治療法がご 自分にあっているのかを歯科医院でご相談いただきたいと思います。 これは怖い!サルコペニア肥満 サルコペニアのなかでも深刻なのが、「サルコペニア肥満」と呼ばれる状態です。よく噛めな いために軟らかい食事を好み、糖質偏重の高カロリー低栄養食が続くと、肥満して血糖値と体 脂肪率が上がり、糖尿病や動脈硬化の発症(重症化)のリスクも上昇します。そのうえタンパ ク質と野菜の摂取不足によって筋肉が痩せて体力が落ちてしまうと、持病の悪化と体力の低下 というダブルパンチに。食事の改善が急務です。

なぜ75才から認知症が増えるのか?

「日本は、世界に冠たる長寿国。つまり歯だってそ のぶん長生きしてるわけです。当然,体と歯は関連があるわけで。 やっぱり長寿なぶん、日本人は歯も長持ちに違いないのでしょうか?」 結論から申しますと、まったくの間違いです。いい例が、米国と日本の比較です。後期 高齢者の残存歯数の平均は、今の米国人は日本人より多いんです。平均寿命は日本人よ り3~4年も短いというのにね。 米国では学校に歯科健診はないし、会社にも自治体にも(健康診断はおろか)歯科健診 はありません。なのに歯は残っている。歳を取ってこの違いは大きいです。奥歯でしっ かり噛んで食べられるか、十分に噛めないか、そういう違いです。 バンクーバでは準生活保護を受けているお母さんたちは、横浜歯科クリニックの理念 要保護の家族には歯科治療のクーポンが当 時10万円分ほど支給されると、その使い道を聞くと、「せっかくだから、ま ずは子どもの予防に使う」と。 定期的にクリーニングを受けて予防する、つまり歯は自分たちで予防して守るものだと いう考え方が文化となって国民に沁みついているんだなあと思いました。日本の考え方 は逆です。自分の健康は学校健診や職場の健診、自治体の検診でチェックしてもらえ る。子どもの健康や自分の健康は国に支えてもらえます。それなのに職場や自治体の歯 科健診の受診率はとても低い。予防しなくても、悪くなったら国の保険制度で安く治療 を受けられ、国に助けてもらえるからでしょう。ただしそのため歯で苦労をし、結果的 に多くの歯を失ってしまっている。 日本のこの状況はたいへん残念です。予防をすれば歯を残せると科学的に証明され、世 界中で役に立っている予防法があるというのに。残念すぎてため息が出ます。歯の健康 を国まかせにしすぎてはいないか、ぜひご一考いただきたいものです。 医療が充実し日本人の寿命はぐっと延びました。しかし健康寿命はどうでしょうか。若 い頃から予防をして歯を守り、人生の最後によく噛んで食べることができれば、体力や 気力が充実して日本人の健康寿命はもっと延びるんじゃないかなあと私は内心思ってい るんですよ。 「せっかく長生きしているのに、予防をしない分、早く歯を失ってしまう日本人。長生 きのわりに健康寿命が短いのはそのあたりにも原因があるのではないかと私はにらんで いるんです。」先日厚生省の発表をニュースで取り上げていました。日本人の健康寿命は 75歳までだそうです。つまり自分で自立して生活できる年齢が75歳までで、平均寿命の86歳までの10数年は、認知症や介護と背中合わせでの生活を送らなければならないようです。 現在75歳の90%が入れ歯である現実と相関関係はもはや否定できません。また歯がしっかり残っているかたは80歳を過ぎても自立した生活を送っている事実も見逃してはいけません。 歯を守る重要性は人間の豊かな生活に大きく関わっていることを知ってください。

虫歯予防で最悪な食べ物とは?最高の食べ物とは?

”最近、口のなかが渇くので、いつも飴をなめています。 最近ちょっと口のなかが渇きぎみでパサパサするのよねぇ。おいしいし、なめていると口のな かもううるおうから、出かけるときは、バッグにいろんな味の飴を必ず入れています。 つねにバッグのなかに飴を入れているというかたは、ことに年配のご婦人に多いように思いま すね。なめると唾液腺が刺激され唾液が出て、お口のなかがうるおうんです。 何種類も小袋に入れて携帯して、お友達にも「なめる?」なんてすすめているのを見かけま す。 たしかに、口がネバついてしゃべりにくかったり、のどがいがらっぽいときに飴をなめると楽 になりますよね。でもお口の渇きやすいかたが、甘い飴を終始なめているというのは、二重の 意味で困った生活習慣なんですよ。 まずひとつは、すごくむし歯になりやすいんです。お口のなかで悪さをするむし歯は、糖を栄 養源として生きています。ですから、砂糖が含まれている飴を終始なめているということは、 むし歯菌にエサを与え続けているということ。 しかも口のなかは温かく繁殖しやすい。まさいパラダイスです。むし歯菌は糖をたらふく食べ て酸を作り続けます。その酸が菌を溶かし、むし歯ができてしまうのです。 もうひとつの困ったことは、唾液の分泌が十分でないということ。唾液っていうのは、本来お 口のなかを洗い流してきれいにしたり、酸性になった口のなかを中和したり、カルシウムを運 んできて溶けかかった歯を修復してくれる働きがあります。その唾液が潤沢に分泌していない となると、当然こうした唾液の機能は十分に働いてくれないわけです。 むし歯になりやすくて、唾液による修復もきかないということになると、お口の健康にとっ て、これは非常に由々しき事態です。 そこで、お口の渇きが気になるときは、砂糖の入った飴でなく、砂糖不使用のガム噛むことを おすすめします。噛むと唾液がよく出るのです。キシリトールや歯の修復に役立つ成分の入っ たさまざまなガムが販売されています。 また、からだに水分が足りないときもお口のなかが渇きますので、お水やお茶をこまめに飲む もよいのでしょうね。お口の渇きの原因はさまざま。改善できることもあります。気になる症 状があったら、歯科医院でご相談ください。そもそもが1日の水分摂取量が少ない方々ほとん どです。目標は食事での水分摂取も含めて2リットルを目安にしましょう。 “お口が渇きやすいのは、唾液の分泌が十分ではないから。飴をなめることで渇きはやわらぎ ますが、飴に含まれる砂糖が、むし歯の原因に。しかも、唾液が不足するとむし歯になりやす いんです。飴をやめ、ノンシュガーガムにしませんか?”

やっぱり咬み合わせって大切ですよ。

上下の歯ってつねに噛んでいるものでしょ? 「近ごろは口をポカンと開けた若者が多いですねえ。昔は行儀にうるさかったから、よく母に 「お口つむって、背すじは伸ばす!」と注意されたものです。私のようにつねに奥歯をガチッと 噛んでいれば、口も自然に閉じるのだが。 え?上下の歯はふだんは離れているものだって?決してそんななずは・・・。」 上下の歯を、つねにガチッと噛んでいる?それはかなり顎が疲れるでしょう。それに、歯や歯 槽骨への負担も大きいと思いますよ。歯がグッと噛み合うのは、本来は食事のときがおもです からね。 力を入れたり緊張したときに一時的にグッと噛むことはあっても、リラックス時には上下の歯 は離れて、くちびるは閉じている。これが望ましい状態です。いつもガチッと噛んでいては、 歯や歯槽骨、顎の骨が疲労してしまいます。 もちろん、人によって力の強さは違うし、シチュエーションも違えば噛む力は違ってきます。 垂直方向の力か水平方向かでも影響は違います。だから「力による被害」といっても、一概に は言えません。 ただ終始噛む力が加わるとどんなことが起きがちかというと、まず歯が傷みやすくなる。する と当然ながら詰め物や被せ物も取れやすくなる。ときには歯が折れて抜歯にもなってしまいま す。 そのうえ、力によって歯槽骨が減りますから、そのぶん歯周病が進行しやすくなります。その うえ顎関節も傷みやすい。なかなかやっかいです。 噛むという行為のコントロールは、大脳皮質などで行われ、無意識で行っていることがほとん どです。でも日中の噛みしめなら意識できるので、ときどき「リラックスしよう」と気を付け れば防ぐことはできます。ぜひはじめましょう。 日本人は出っ歯が多いので、歯を噛み合わせないとくちびるが閉じにくいという人は多いかも しれません。こういうことは、民族によってだいぶ異なるでしょうね。 一方、スマイルが社交の基本である欧米人を見ていると、小さくスマイルするときにくちびる が離れる寸前の状態、これがもっとリラックスし、歯が自然と離れた状態かなあと思います。 くちびるを閉じたまま歯を離しておくことに慣れたいなら、口を閉じて軽くスマイルしてみて は?感覚がつかみやすいし、印象もよくなって一石二鳥ですよ。 「リラックスしているとき、本来上下の歯は軽く離れています。 常時歯を噛み合わせていては、あごが疲れちゃいますし歯や歯槽骨(歯を支えている骨)への 負担も大きいです。くちびるは閉じたまま、歯を離し力を抜いて過ごしましょう。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

80才になってもリンゴを丸かじりする方法その5 すべては予防ありきです。

治療の終わりは予防の始まりである 最後に予防についてお話しさせていただきます。 以前のブログでも触れていますが、歯の寿命を向上させるためには、患者さん側の意識の変化も必要とされています。「歯が痛い・腫れた・グラグラする」といったお口の中での困り事が発生してから、『修理工場として』歯科医院を受診していたのでは、手遅れのケースも多々あるでしょう。 また、手遅れにならないために治療の必要な箇所があったとしても「今は痛くないので治療は痛くなってからでもいいです。とりあえずこのままにして、そのうち歯が抜けたら入れ歯にしてください。」という意見が、実は少なくありません。あまりにも入れ歯になることを軽視しすぎています。 天然の歯と比較したら30%以下の咀嚼効果なのです。つまり思った以上に噛めなくなり、後悔が大きくなるばかりです。そして髪の毛1本口に入っても気持ち悪いのに、プラスチックの塊が、お口に装着されたとしたら・・・大変なストレスですよね。 何故歯科でも早期発見、早期治療が必要なのでしょうか?   🐟削って詰める被せることの限界 ここでは虫歯に焦点を当ててお話ししていきます。 虫歯は削ってつめる、削ってかぶせるといった治療が基本ですが、この削るという行為自体、歯の寿命を縮めています。削って詰め物をした箇所に虫歯が再発する確率は、5年で50%というデータがあります。そして再び虫歯が認められると、今度は「神経をとる」という治療に多くは発展してしまいます。しかしこのとき歯は神経を失うばかりか、血管も一緒に失うので、歯に水分や栄養が行き渡らなくなります。その結果更に寿命が縮んでしまうのです。当たり前のことですが、歯はできるだけ治療の介入をせず、天然の状態のままが一番長く良好な状態を維持できるのです。 🐟歯科医院をメインテナンスする場所にしよう しかし、不幸にも治療の必要性が発生したとします。虫歯も含め前章までお話しした治療を完了し、お口の中の環境が改善されたとしても、そこですべて終了したわけではありません。実はここからが始まりです。 治療完了後長期的に良好な状態を保つためには、定期的なメインテナンスは欠かせません。車に例えるならば、どんな高級車といえども、オイル交換をせず、車検やリコールを無視して乗り続けていたら、車は動かなくなるでしょう。お口の中も同様に、歯石取りやお口にチェックを行い、お口の環境を整備することが大切です。 歯科医院を、治療する場所からメインテナンス機関として利用してください。これからは10年から20年を想定し、治療からメインテナンスまでのプランを立案しましょう。 プラン立案はスポーツでいえば作戦です。無策では、勝利はありえません。患者さんと医療機関が二人三脚となって、長期的にお付き合いすることが、今後の歯科医療において理想的といえます。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/