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虫歯予防で最悪な食べ物とは?最高の食べ物とは?

”最近、口のなかが渇くので、いつも飴をなめています。 最近ちょっと口のなかが渇きぎみでパサパサするのよねぇ。おいしいし、なめていると口のな かもううるおうから、出かけるときは、バッグにいろんな味の飴を必ず入れています。 つねにバッグのなかに飴を入れているというかたは、ことに年配のご婦人に多いように思いま すね。なめると唾液腺が刺激され唾液が出て、お口のなかがうるおうんです。 何種類も小袋に入れて携帯して、お友達にも「なめる?」なんてすすめているのを見かけま す。 たしかに、口がネバついてしゃべりにくかったり、のどがいがらっぽいときに飴をなめると楽 になりますよね。でもお口の渇きやすいかたが、甘い飴を終始なめているというのは、二重の 意味で困った生活習慣なんですよ。 まずひとつは、すごくむし歯になりやすいんです。お口のなかで悪さをするむし歯は、糖を栄 養源として生きています。ですから、砂糖が含まれている飴を終始なめているということは、 むし歯菌にエサを与え続けているということ。 しかも口のなかは温かく繁殖しやすい。まさいパラダイスです。むし歯菌は糖をたらふく食べ て酸を作り続けます。その酸が菌を溶かし、むし歯ができてしまうのです。 もうひとつの困ったことは、唾液の分泌が十分でないということ。唾液っていうのは、本来お 口のなかを洗い流してきれいにしたり、酸性になった口のなかを中和したり、カルシウムを運 んできて溶けかかった歯を修復してくれる働きがあります。その唾液が潤沢に分泌していない となると、当然こうした唾液の機能は十分に働いてくれないわけです。 むし歯になりやすくて、唾液による修復もきかないということになると、お口の健康にとっ て、これは非常に由々しき事態です。 そこで、お口の渇きが気になるときは、砂糖の入った飴でなく、砂糖不使用のガム噛むことを おすすめします。噛むと唾液がよく出るのです。キシリトールや歯の修復に役立つ成分の入っ たさまざまなガムが販売されています。 また、からだに水分が足りないときもお口のなかが渇きますので、お水やお茶をこまめに飲む もよいのでしょうね。お口の渇きの原因はさまざま。改善できることもあります。気になる症 状があったら、歯科医院でご相談ください。そもそもが1日の水分摂取量が少ない方々ほとん どです。目標は食事での水分摂取も含めて2リットルを目安にしましょう。 “お口が渇きやすいのは、唾液の分泌が十分ではないから。飴をなめることで渇きはやわらぎ ますが、飴に含まれる砂糖が、むし歯の原因に。しかも、唾液が不足するとむし歯になりやす いんです。飴をやめ、ノンシュガーガムにしませんか?”

やっぱり咬み合わせって大切ですよ。

上下の歯ってつねに噛んでいるものでしょ? 「近ごろは口をポカンと開けた若者が多いですねえ。昔は行儀にうるさかったから、よく母に 「お口つむって、背すじは伸ばす!」と注意されたものです。私のようにつねに奥歯をガチッと 噛んでいれば、口も自然に閉じるのだが。 え?上下の歯はふだんは離れているものだって?決してそんななずは・・・。」 上下の歯を、つねにガチッと噛んでいる?それはかなり顎が疲れるでしょう。それに、歯や歯 槽骨への負担も大きいと思いますよ。歯がグッと噛み合うのは、本来は食事のときがおもです からね。 力を入れたり緊張したときに一時的にグッと噛むことはあっても、リラックス時には上下の歯 は離れて、くちびるは閉じている。これが望ましい状態です。いつもガチッと噛んでいては、 歯や歯槽骨、顎の骨が疲労してしまいます。 もちろん、人によって力の強さは違うし、シチュエーションも違えば噛む力は違ってきます。 垂直方向の力か水平方向かでも影響は違います。だから「力による被害」といっても、一概に は言えません。 ただ終始噛む力が加わるとどんなことが起きがちかというと、まず歯が傷みやすくなる。する と当然ながら詰め物や被せ物も取れやすくなる。ときには歯が折れて抜歯にもなってしまいま す。 そのうえ、力によって歯槽骨が減りますから、そのぶん歯周病が進行しやすくなります。その うえ顎関節も傷みやすい。なかなかやっかいです。 噛むという行為のコントロールは、大脳皮質などで行われ、無意識で行っていることがほとん どです。でも日中の噛みしめなら意識できるので、ときどき「リラックスしよう」と気を付け れば防ぐことはできます。ぜひはじめましょう。 日本人は出っ歯が多いので、歯を噛み合わせないとくちびるが閉じにくいという人は多いかも しれません。こういうことは、民族によってだいぶ異なるでしょうね。 一方、スマイルが社交の基本である欧米人を見ていると、小さくスマイルするときにくちびる が離れる寸前の状態、これがもっとリラックスし、歯が自然と離れた状態かなあと思います。 くちびるを閉じたまま歯を離しておくことに慣れたいなら、口を閉じて軽くスマイルしてみて は?感覚がつかみやすいし、印象もよくなって一石二鳥ですよ。 「リラックスしているとき、本来上下の歯は軽く離れています。 常時歯を噛み合わせていては、あごが疲れちゃいますし歯や歯槽骨(歯を支えている骨)への 負担も大きいです。くちびるは閉じたまま、歯を離し力を抜いて過ごしましょう。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

80才になってもリンゴを丸かじりする方法その5 すべては予防ありきです。

治療の終わりは予防の始まりである 最後に予防についてお話しさせていただきます。 以前のブログでも触れていますが、歯の寿命を向上させるためには、患者さん側の意識の変化も必要とされています。「歯が痛い・腫れた・グラグラする」といったお口の中での困り事が発生してから、『修理工場として』歯科医院を受診していたのでは、手遅れのケースも多々あるでしょう。 また、手遅れにならないために治療の必要な箇所があったとしても「今は痛くないので治療は痛くなってからでもいいです。とりあえずこのままにして、そのうち歯が抜けたら入れ歯にしてください。」という意見が、実は少なくありません。あまりにも入れ歯になることを軽視しすぎています。 天然の歯と比較したら30%以下の咀嚼効果なのです。つまり思った以上に噛めなくなり、後悔が大きくなるばかりです。そして髪の毛1本口に入っても気持ち悪いのに、プラスチックの塊が、お口に装着されたとしたら・・・大変なストレスですよね。 何故歯科でも早期発見、早期治療が必要なのでしょうか?   🐟削って詰める被せることの限界 ここでは虫歯に焦点を当ててお話ししていきます。 虫歯は削ってつめる、削ってかぶせるといった治療が基本ですが、この削るという行為自体、歯の寿命を縮めています。削って詰め物をした箇所に虫歯が再発する確率は、5年で50%というデータがあります。そして再び虫歯が認められると、今度は「神経をとる」という治療に多くは発展してしまいます。しかしこのとき歯は神経を失うばかりか、血管も一緒に失うので、歯に水分や栄養が行き渡らなくなります。その結果更に寿命が縮んでしまうのです。当たり前のことですが、歯はできるだけ治療の介入をせず、天然の状態のままが一番長く良好な状態を維持できるのです。 🐟歯科医院をメインテナンスする場所にしよう しかし、不幸にも治療の必要性が発生したとします。虫歯も含め前章までお話しした治療を完了し、お口の中の環境が改善されたとしても、そこですべて終了したわけではありません。実はここからが始まりです。 治療完了後長期的に良好な状態を保つためには、定期的なメインテナンスは欠かせません。車に例えるならば、どんな高級車といえども、オイル交換をせず、車検やリコールを無視して乗り続けていたら、車は動かなくなるでしょう。お口の中も同様に、歯石取りやお口にチェックを行い、お口の環境を整備することが大切です。 歯科医院を、治療する場所からメインテナンス機関として利用してください。これからは10年から20年を想定し、治療からメインテナンスまでのプランを立案しましょう。 プラン立案はスポーツでいえば作戦です。無策では、勝利はありえません。患者さんと医療機関が二人三脚となって、長期的にお付き合いすることが、今後の歯科医療において理想的といえます。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/  

健康な暮らしに必要な入れ歯

「入れ歯」というとなんとなく、年寄りじみた気がしないでもありません。 でも、なくなった歯を悔やむより、入れ歯によって、これからの暮らしを快適にすることの方がもっと大切です。 入れ歯の正しい使い方や手入れ法を知らないために、不便な思いをしておられる方も案外多いようです。 このブログを参考に、早く入歯に慣れて心豊かに健康な毎日をお送りください。 1、新しい食生活に欠かせません 歯が抜けたまま放っておくと、食べ物をよく噛むことができません。そのため、やわらかい物、ものなど食べられる物が限られてきます。食卓を囲んでの一家団欒の輪の中に入れないことにもなります。そしてこのままでは食欲もなくなり、健康を維持することができません。 入れ歯を上手に使いこなすことによって、食べ物がよくかめて、楽しくおいすく食べることができるようになります。そして多くの人たちとグルメを通じての楽しみの和が広がります。 2,若々しさを保ちます。 歯が抜けたままで放っておくと、口元に張りがなくなってしわができ、だんだん老人的な顔つきになります。入れ歯によって、容貌が回復し、自信を持って明るい社会生活を送ることができるようになるのです。すぐれた技術と材料で作られた入れ歯は,以前と変わらない容貌を復活させ、生活にハリを与えます。 3,明るい会話がはずみます。 特に前歯は、1本でも抜けると、その間から空気が漏れて上手くしゃべることができなくなります。歯が抜けたままの時に、もどかしく思われた会話も入れ歯によってスムーズにできるようになります。会話は、食生活と同じくらい、私たちの生活、特に、お付き合いには欠かせないものですから、入れ歯の果たす役割は、大変重要です。 4、残っている歯と歯ぐきを守ります。 歯は全部そろっていてこそ、その役割を十分に果たすものです。それが1本でも欠けたままにしていると、残りの歯に負担がかかり、健康な歯まで早くダメになってしまいます。また、歯が傾いたり、かみ合っていた相手の歯が、のびたりして全体のかみ合わせが狂ってきます。さらに、口が開きにくくなったり、顎の関節痛くなったりすることもあります。残っている歯と顎や口全体を健康に保つためにも、入れ歯は重要な物です。  

80才になってもリンゴを丸かじりする方法その4 歯周病について

以前のぶろぐで歯の平均寿命は58年(萌出から抜け落ちるまで)というお話をしました。実際、歯を失う原因の割合は約56%が歯周病で、虫歯は30%です。 歯周病は実に虫歯の2倍にもなるのですが、これには 理由があります。 虫歯が発生すると「しみる」「ズキズキ痛い」といったサインが出現するケースが案外少ないのです。   🍓歯周病は知らぬ間に進む しかし歯周病はほとんど症状が潜伏したまま進行し、ようやく自覚症状が出現した時点では、中等度から末期の状態であることがほとんどです。 その為この時点で歯科医院を受診すると、第一章の冒頭での「この歯は抜かずに治りませんか?」という会話が発生し、手遅れとなる場合が目立ちます。したがって歯周病を罹患しないことが、歯の寿命を長くするための最短コースであると考えています。   🍓歯周病の進行の仕方 歯周病に表現すると「歯を支えている骨が溶ける病気」といえます。 骨が溶けて歯が抜け落ちるまでの流れをみてみましょう。お口のなかを歯ブラシで磨いたとしても、取り除けるバイ菌は60%であり、実に40%が歯に磨き残したままです。この40%の磨き残しが、歯のつけ根に付着して石のように硬く固まった物体を歯石と呼びます。この歯石から分泌される毒素によって、歯を支えている骨が溶けてしまうのです。実際骨が溶けて行く過程は次のようになります。 🍓歯周病は元に戻らない いかがでしょうか?歯周病の最も怖い点は「一度溶けてしまった骨は二度と再生されることはない」ということです。 つまり歯科医が必死に努力し、治療を行ったとしても、歯周病の進行を止めるのが精一杯で、本当の意味での完全治癒は現在の歯科医療では 不可能です。 🍓早期発見早期治療が大切 そのため歯周病は、早期の発見、早期の対応が絶対条件になるのです。 それでは進行してしまった歯周病はどうしたらよいのでしょうか? 基本的な考え方として、進行の原因となる歯石をすべて取り除くことです。 単なる歯周炎であれば、家庭でのブラッシングと、歯のつけ根や歯肉周囲のみの歯石取りで十分なのですが、軽度から中等度の歯周病では、歯肉のもっと深い部分、つまり歯周ポケット内に付着した歯石を取り除かなければ、進行は止まりません。 🍓歯周ポケットとは? 歯周病が進行し、歯を支えている骨が仮に5mm溶けたとすると、歯肉と歯の根の間に5mm相当の隙間ができてしまいます。これを歯周ポケットと呼ぶのですが、この5mmの隙間に歯石やバイ菌が堆積されるため、歯周ポケット内の歯石取りはとても重要なのです。 しかしほとんどの患者さんは歯のつけ根周囲のごく浅い部分の歯石取りしか経験がないため、効果的に歯周病の進行を止めることができないのが現状です。 歯周病が気になる方は、ぜひ歯科医に、歯周ポケット内側の歯石取りが必要かどうか、一度聞いてみてください。 🍓歯周病が進んでしまったら では歯周病が中等度から重度の場合はどうなるのでしょうか?抜歯にならずに、治療によって歯を残せるケースについてお話ししましょう。 まずすべての症例において、基本は家庭での歯磨きです。細かいテクニックより、できるだけゆっくり時間をかけて(できたら10分くらい)、やわらかい歯を使用して行ってください。歯肉の血行が良くなることが目標です。そうすると歯肉が引き締まり、歯周ポケットが相対的に浅くなります。そうして、歯周ポケット内の歯石取りを並行して行います。 しかし歯周病が中等度や重度のケースでは、歯周ポケットが深すぎて、歯石を完全に取り除くことが大変困難です。また、深い歯周ポケットは、歯周病の絶好の棲みかとなり、進行が止まらないケースが多いのです。 爪が長く伸びてしまうと、爪の内部に汚れが溜まりやすいですよね。しかし爪を切ってしまえば、清潔に保ちやすくなります。歯周ポケットは伸びた爪とまったく同じで、深いものに対して切除を行うことが進行を止める手段となります。状況によっては、歯周病専門医に依頼する場合もあるでしょう。 🍓重度歯周病への対応 さらに進行した歯周病は、歯を支える骨の絶対量が不足するため、単独では噛む力に耐えられなくなってしまいます。そのような場合、周囲の歯とかぶせ物で連結し、一人でバラバラに戦うのではなく、みんなでスクラムを組んで戦う戦術をとるのと同様です。 またこれだけの治療を行うとなると、2年近く時間を必要とするケースもあります。 しかし、何度もくり返しますがこのような治療は完全治癒とはいえず、言葉は悪いのですが延命治療と捉えた方が良いでしょう。歯周病は我々歯科医にとっても難敵であります。なぜなら歯周病は常在菌といって、人間が生きている限り、お口の中に常に生息しているからです。そのため顕微鏡を導入しバイ菌を調べ、時には抗生剤を使ったり外科的な治療を行ったり、かぶせ物を利用したりと、様々な工夫を実行しなければ、太刀打ちできないことをご理解いただけたらと思います。 歯周病治療→①噛んだ時に歯に伝わる力のコントロール      ➁バイ菌のコントロールの確立を目指します。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/    

80才になってもリンゴを丸かじりする方法その3 インプラントについて

インプラント インプラント治療がなぜ他の歯の寿命を助けるのか? 人間は一度歯を失ってしまったら。二度と歯を取り戻すことはできません。しかしインプラント治 療に関しては、「一度失った歯を入れつつ、他の歯の寿命を延ばすことができる治療である」とい えるでしょう。しかし、現在インプラントに関するマスコミの報道や情報発信は常に負のものばか りが強調されている傾向があります。きちんとした診査診断のもとで、臨床経験を積んできた歯科 医が施術するならば、マスコミで報道されているようなことは、まず起こることはありません。   🍖インプラント治療の素晴らしさ それでは何故、インプラント治療が素晴らしい治療方方法なのかをお話ししましょう。 まずインプラントとは、失った歯の機能を代用させる目的で、チタンのスクリューを顎骨に埋め込 み、骨と結合させ、歯の土台を作ります。そしてその土台の上にほぼ天然の歯と同様に咀嚼できる よう上部の歯冠をつくります。つまり、歯の無いところに歯を再生できると思っていただいて良い でしょう。 しかしメリットだけではないのは事実です。インプラントは保険適用ではありませんし、治療が終 了するまで平均6ヶ月くらい時間を必要とします。また、インプラント治療そのものが「痛そうで 怖い」という声を耳にします。痛みの感じ方は個人差があり、インプラントの必要本数も一律では ないため、痛みの程度をご説明するのは難しいですが、通常の抜歯と同程度といえます。しかし、 インプラント治療には、このようなネガティブ要素を大きく上回るメリットが沢山あります。 🍖もし歯を失ったら 矯正の章でもお話ししましたが、お口の中でも重要なポイント、それは噛む力を分散させるバラン スです。例えば、左側の奥歯を失ったとします。そうすると人間は本能的に、歯の本数が多くそろ っている右側ばかりで噛もうとしてしまいます。噛む力を60㎏と仮定すると、常に右側ばかりに60 ㎏の負担がかかってしまい、次第に負荷のかかる右側の奥歯からグラグラして、抜け落ちてしまう のです。 つまり歯を失った部位を放置することは、周囲の歯の寿命をかなり短くしてしまう結果となるので す。 🍖部分入れ歯とインプラント それでは次に、歯を失った部位に「部分入れ歯」を装着した場合はどうでしょう。 「部分入れ歯」は天然の歯の噛み心地に比べたら勝ることはなく、入れ歯の入っていない反対側で 噛んでしまう結果となります。前述の抜けた歯の状態のまま放置しているよりはまだ良いですが、 長い目で見ると結果に大差はありません。また、「部分入れ歯」は入れ歯は本体を支えるために、 天然の歯にクラスプという金具(17項図①)をひっかけます。これもこのモアしい状況ではなく、 噛んだ時に入れ歯にかかった負荷が、梃子の原理で金具から天然の歯に伝わり、天然の歯をグラグ ラさせて、寿命を縮めてしまうことが多いのです。   ただでさえ不快感の大きい入れ歯です。喜んでお使いになられている患者さんはいらっしゃらない はずです。天然の歯に比べたら、咀嚼の効率は30%に落ちてしまうのですから、「噛めない、食事 がおいしくない、口の中が気持ち悪い」という声が圧倒的に多いのも、うなずけます。その結果入 れ歯を使わなくなり、そのまま放置するといった悪循環に陥ることも少なくはありません。 インプラントはこのようおな入れ歯のストレスからも解放してくれると同時に、若い頃と同じ食材 を味わえる幸せをもたらし、ライフスタイルをリセットすることができる治療といえるのです。  🍖ブリッジとインプラント そしてもう一つ、歯を失った部分を補う治療で、もっともポピュラーな方法に「ブリッジ」とうい う被せ物を入れる方法があります。 ブリッジの治療方法は、まず歯の無い部分の前後、もしくは左右両隣の健康な歯を削ってかぶせて いきます。(17項図②)この時、銀歯をかぶせるスペースを確保するために、1.5㎜~2.00㎜位健康 な歯を削るのですが、際歯の外装であるエナメル質をすべて削除してしまいます。 このエナメル質は、人間の体の中で最も硬い組織で(骨より硬い)、歯を守るためのバリアであ り、むし歯になりにくい大切な組織です。このエナメル質が無くなり、第2層目である象牙質の上 に、ブリッジがかぶさるという形になります。この象牙質は比較的やわらかい組織で、虫歯になり やすく進行も速いので、歯にブリッジがかぶせられた後、虫歯の再発が多いのも事実です。 7年半で50%のかぶせ物が虫歯の再発を起こすというデータもあるくらいです。 それならば、歯にピッタリ密着したブリッジを作れば、牛場の再発を防げるのでは?と思われる方 も多いでしょう。 実は、その通りなのです。削った歯とかぶせ物に全く隙間がなければ、虫歯菌は侵入できず、虫歯 の再発は防げます。 しかし歯科医が肉眼で確認できるレべルでは、歯とブリッジがぴったり密着しているように見えて も、ミクロのレベルでは、虫歯菌の侵入を防ぐことは困難です。そのためブリッジと歯の密着度を 高めるため、ブリッジの材質に適度な柔らかさがあり適合性の高い金(ゴールド)を使うケースも あります。また、近年金属に対するアレルギーをお持ちの患者さんも多く、身体にやさしいゴール ドはおすすめですが、審美的に目立ってしまうため、かぶせ物の内面をゴールドでつくり、外面を 白い材質で加工し、見た目は天然の歯とほとんど変わらないかぶせ物も開発されたいます。 🍖だからインプラントは素晴らしい しかし、歯の寿命を考えれば「歯を削らない」という選択が最良であることには変わりありませ ん。歯の無い部分のみにインプラントを植立し、その前後(左右)の歯はまったく削らなければ、 一番理想的であるのは明らかです。 つまりインプラント治療を選択することによって、周囲の歯にダメージを与えずに済むのです。ま た、咀嚼するバランスも左右均等に保ちやすくするばかりか、他の歯に対する負担軽減のなるた め、第一章でお話しした「噛んだ時に伝わるコントロール」の役目を十分果たしてくれる助っ人と なってくれます。 この章ではインプラントについてのお話しをさせていただきましたが、決して部分入れ歯やブリッ ジを、頭ごなしに否定しているわけではありません。 今後歯科治療が必要になった時、抜けた歯の補い方を知っていただきたいと思っております。もし いくつかの治療を選択できる余地があるとしたら、各人の優先される項目を決めて、治療に対する プランを立てると良いでしょう。 インプラント治療→噛んだ時に歯に伝わる力のコントロールの確立を目指します。 80才になってもリンゴを丸かじりする方法その4に続く   http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/

80才になってもリンゴをする方法する方法その2 矯正治療について

正しい歯並びはお口の健康を保つ宝物 長期的な歯の健康について、正しい歯並びと正しい噛み合わせが、いかに大切であるかを、お話しさせていただきます。このことは80才で20本歯が残っている人を対象に、咬み合わせの状態を調べたところ、受け口など悪い歯並びの人がいなかったことからも実証されています。 🍏正しい歯並びとは それでは、正しい歯並びとはどのような状態なのでしょうか?そして、正しい噛み合わせとはどういったもでしょうか? できるだけシンプルに考えてみましょう。 歯のかみ合わせは、親知らずを除くと、上下14本対14本、合計28本で作られています。悪い歯並び(以下、歯列不正)の代表的なパターンとして、出っ歯、受け口、デコボコ歯並び、開口(前歯が咬み合わず少数の奥歯のみの噛み合わせ)があげられます。 正しい噛み合わせでは、14本対14本合計28本で上下の歯が接触するのに対し、歯列不正においては、28本中12本のみの咬み合わせや、上下の歯が8本しか噛み合わせていないケースも珍しくありません。このような咬み合わせ不良は、大変危険な状況です。 サッカーで例えると分かりやすいかもしれません。サッカーは11人対11人で90分間試合を行いますよね。歯列不正とは、サッカーの試合を11人対8人で行うようなものです。このような状況で試合を行ったら、どうなってしまうか想像してみて下さい。8人のチームは試合で負けてしまうばかりか、90分間走りきることさえ困難になると思います。控えの選手もいないのですから、試合終了のホイッスルが鳴る前に8人チームの選手は次々と倒れ込んでしまうでしょう。   噛み合わせでも同じことが言えます。 人間の噛む力は、その人の体重と同じくらいと言われています。仮に噛む力が60kgだとすると、60kgの圧力を受け続けていたら…8本の歯は痛みとともに早期に抜け落ち、とても80才まで維持することは困難なことは想像がつきますね。 したがって、歯並びを正しくすると言うことは、サッカー選手を11人揃えて試合をするということは、サッカー選手を11人揃えて試合をするという当たり前のことと言えます。11人の選手を揃えることで、上下28本の歯を1本でも多く噛み合わせに参加させ、「噛んだ時に歯に伝わる力のコントロール」をしやすくするのです。その結果、しっかり咬み砕くことができるようになると、脳が刺激を受け、知能が発達し、記憶力が向上し、老化を送らせる効果もでてきます。   🍏正しい咬み合わせは虫歯を歯周病を予防する 次に、正しい咬み合わせで注目すべき点は、虫歯や歯周病になりづらいことがあげられます。歯並びがデコボコしていたり、歯が重なって並んでいたり、外側や内側に並んでいた並んでいたり、倒れていたり…様々な歯列不正がありますが、どのようなケースにも共通している歯周病については後述しますが、歯列不正な状況とは、お口のお腹に約500種類いるバイ菌に対し、棲みかを提供しているだけでなく、永住権を与えてしまっているようなものです。 家の中をぐるりと見て下さい。埃の溜まりやすいところ、害虫が発生しやすいところはどこでしょうか?冷蔵庫やベッドの下、タンスとタンスの隙間など不潔になりやすいところですよね。それと同様に歯並びの悪いところも、不衛生になりやすく、バイ菌達の集合住宅のようなものといえます。若いときは体の免疫があ高いため、ほとんど問題なく経過してしまいます。しかし、体の抵抗力が落ちてくる中高年にさしかかると、歯並びの悪い部分から、虫歯や歯周病によって歯がグラグラしてくる起点となってきます。 しかしこのような症状になってしまっては、また年齢的なことからも、矯正治療を行う患者さんは少なく、歯を助けることが困難な状況へとますます追い込まれていきます。 このような経過をたどる多くの方は、若い頃に歯並びをしておけば良かったと後悔させている例が多いことを、皆さんに知っていただきたいと思います。 歯並びを正しく治すということは、お口の中をバリアフリー化することです。それによって、自浄作用が高まり、虫歯や歯周病の最高の予防処置となります。ちまり第一章でお話しした、「バイ菌のコントロール」になるのです。   🍏矯正治療は全身の改善にもつながる 矯正治療のもたらすメリットは、お口の中だけでなく全身的な、そして精神的な健康にも影響を与えます。悪い噛み合わせは顎の運動のバランスを崩し、お口の周囲の筋肉に異常な緊張を生じさせてしまいます。その結果6kgある頭の位置がずれ、頚椎、脊髄のずれをさらに生じさせ、頭痛、耳鳴り、肩こり、腰痛等、身体的不調を生じさせることもあります。さらに正しい舌の動きができずに、特にアルファベットを使用する言語(英語など)は発音が不明瞭になります。   さらには口元やルックスにコンプレックスを持ち、内向的な性格になるケースもあります。しかし、歯並びが改善されたことにより、「人前でも自信を持って話せるようになった」「口を開けて笑えるになった。」「口を開けて笑えるようになった。」など、矯正治療終了後、約71%の患者さんがこのような感想をお持ちになられています。 また、正しい咬み合わせによってしっかりと食べ物を咬み砕くことで、胃腸の負担が軽減されるばかりか、脳が刺激を受け、知能の発達や運動の能力、視力の向上にもつながります。このように身体の本来の機能を十分に発揮、発達させるには、上下とも美しく正しく並んだ歯並びが必要であり、さらに上下の噛み合わせが、適合していなければなりません。このようおな最適な咬み合わせ、美しい歯並びの状態を生涯維持していくには、お口の中の環境が常に良好であることが非常に重要です。生涯快適に過ごせる歯並び、それは人生における最高の宝物です。 矯正治療→①噛んだ時に歯に伝わる力のコントロール ②→バイ菌のコントロール 両方を確立させる基礎となります。 (80才になってもリンゴを丸かじりする方法その3)に続く  

80才になってもリンゴを丸かじりする方法。その1(何故こんなにも歯の寿命は短いのか?)

患者さんから受ける質問の中で、一番多いものは「この歯は抜かずに治りませんか?」です。 その度に、「残念ですけれど、抜くことに成ります」と、お答えすることになります。 このような悲劇的な会話は、毎日の診療の中で、一度はあります。 すでに多くの方々が体験したことがあるかもしれないこのような会話は、これから先も続いていくでしょう。そして、私の医院に訪れる患者さんの中にも、将来の抜歯予備軍の方が少なからず見受けられます。 このような悲劇が何故くり返されるのか? どうしたら食い止めることができるのか? 歯科医師として悩める毎日です。 皆さんは、歯の寿命についてご存知ですか? 歯の平均寿命については、厚生労働省の歯科実態調査の中に細かく明記されています。 ズバリ一番寿命の短い歯は、下の最も奥歯で50年です。 一番寿命の長い歯でも、下の犬歯で66年です。 これは、歯が萌出完了してから抜け落ちるまでの年数を表しています。、全ての歯牙の平均寿命は平均すると約58年となります。どう考えても人間の生命の平均寿命の約80歳になる頃には、ほとんどの歯が抜け落ちてしまうことが証明されてしまっています。いったい何故このような結果が出てしまっているのでしょうか? これだけ多くの歯科医院があるのに、どうして80歳まで歯を長持ちさせることができないのでしょうか。どうすれば歯を長持ちさせられるのでしょうか。 その答えは、1つです。 患者さん側と歯科医師側双方が、お口の中の健康に対する意識を変えることです。 今までの考えを変えることが、お口の健康への第一歩になるのです。 まず最初に、患者さん側が意識を変えるとは、いったいどのようなことなのでしょうか? 今まで歯科医院に通院するのは、「歯が痛い、腫れた、歯に穴が開いた、銀歯が取れた・・・」 など、何かお口の中で困ったことが起きた時だったのではないでしょうか? つまり早お口のぐあいが悪くなると行く、『修理工場』のような利用をされている方がほとんどだと思います。これでは、歯の健康を長く保つことは難しいでしょう。 なぜなら歯やお口の環境が『悪くなってから』では、たいてい健康な歯を残すには手遅れのことが多いからです。このようなパターンが多いため、冒頭の「この歯は抜かずに治まりませんか?」という会話がなくならないのです。 それでは、いったいどうしたら良いのでしょう。 今までの歯科医院の「悪くなったら行く」修理工場としての利用の仕方から、「悪くなる前に行く」早期発見、早期治療へのメインテナンス型へと利用の仕方を変えるべきでしょう。 つまり、「歯やお口の中の環境が悪くなる前に歯科医院へ定期的に来院する」という意識の変化が絶対必要です。このことは、北欧の予防先進諸国では当たり前のことです。日本の歯科医院でも患者さんの「お口の健康を守る」ために、予防歯科は標準的になりつつあります。これが、本来の歯科医院のあるべき姿なのです。 それでは、次に歯科医院側はどのような意識を持つべきなのでしょうか? そして、何が必要なのでしょうか? 私たち歯科医師に求められることは、来院された患者さんのお口の中の10年後20年後を予知して、 治療を提案させていただくことです。 つまり、その場限りの「痛い歯だけを治す」といった局所的治療だけでは事足りません。 『木を見て森を見ず』という言葉がありますが、歯科医師は、患者さんの生活習慣、全身の健康状態などを考慮し、長期的視点を持って、お口の健康を生涯維持するための治療の提案が必要と考えています。 そこで減殺横浜歯科クリニックでは、『80歳になってもリンゴを丸かじりする」という目標を掲げています。 それは無理な話じゃないか?歯の丈夫な人のみ達成可能な話じゃないの?と思われる方が多いと思います。しかし、私は実現可能だと思っています。実際、80歳を過ぎても口の健康を保たれている方々がたくさんいます。 それでは、どうすれば良いのかをこれから具体的にお話しさせていただきます。 実はそんなに難しい話ではありません。2つのポイントさえ押さえておけば、歯は長く持つのです。 そのポイントとは、 ①噛んだ時に歯に伝わる力のコントロール ~噛んだ時に歯に伝わる力のコントロールとは前後左右にバランス良く、1本でも多くの歯を噛み合わせに参加させること~ ➁バイ菌(炎症)のコントロール ~虫歯菌や歯周病菌をお口の中に停滞させないための環境づくり~ ①②のポイントを基に、お口の中の環境を整え、治療計画を立案し実行することが最も大切なことです。 「言うは易し行うは難し」決して楽な道のりではないかもしれません。受け入れること困難こともあるかと思います。登山でも山頂へたどりつくまでは簡単ではありません。 しかし山の頂上の景色は格別ですよね。 これからの歯科医院は、一人でも多くの方々が生涯に渡って、楽しく快適な食生活ができるようにサポートすることが役割と考えています。 では噛んだ時に歯に伝わる力のコントロール、バイ菌(炎症)のコントロールとは具体的にどのような治療なのかをお話ししていきたいと思います。 http://www.cyber-digital.jp/dental-flash/ (80才になってもリンゴを丸かじりする方法その2に続く。)

歯医者は保険の銀歯を自分の口にも入れるのか?(その5)保険診療のメリットとは?

今まで、保険診療のリスクやデメリットを中心にお話ししてきましたが、もちろんメリットもあります。それはなんと言っても、費用が安いということです。 保険のかぶせ物であれば、1本あたり約4~5千円程度で治療が可能です。これは、誰でも診療を受けることができるようにと言う国民皆保険制度のおかげです。 価値観は人それぞれですし、その時の経済的な事情もあると思います。私も、お金がなかった学生時代や、家計が苦しい時に選べと言われたら、かなり迷うはずです。 ですので、正しい情報を得た上で、『将来なりたい口の状態』『将来の食生活』をイメージし、費用とご自身の中の価値とのバランスを考えて、慎重に検討することが大切なのです。 ■自費診療・保険診療・各治療についての簡単なご紹介 この先は、当院の自費診療についての簡単なご紹介をさせて頂きます。 ただ、ここはごくごく一般的な特徴のみを記載しています。 ですので、どれがあなたにとって最もおすすめなのかは、この時点では判断ができません。 なぜなら、治療中の歯の状態お口全体を把握しなくては、あなたに最も適切なものを伝えることができないからです。また、求める物は人それぞれだからです。歯の状態によっては、稀に保険の銀歯が最適な場合もあります。 また、自費診療でもお口の状態や部位によっては適さないものもあります。あくまで、こんなものがありますという参考程度にして頂きたいと思います。 また、かぶせ物を選ばなくては行けなくなった場合は、必ずかかりつけの先生に今のお口の状態を踏まえたベストの選択肢を、理由も含めて聞いてみて下さい。 もちろん、聞いたからといって自費診療にしなくてはいけないということ絶対にありません。 断りづらくなるからと遠慮して聞かないと、かえって自分の首を絞めることになってしまいます。ですので、気にすることなく質問をした方が良いでしょう。 当院では、全ての患者様にパンフレットを渡させて頂きますし、他の歯科医院でも先生に質問さえすれば、快く応えてくれる先生も沢山いらっしゃるはずです。 遠慮無く質問をして、本当にあなたが望む治療を選択して下さい。 最も健康的、長持ちで美しい、最高の歯オールセラミック(クラウン・インレー・ブリッジ) 【長所】 ・天然の歯にもっと知覚自然な色で変色しない ・汚れがつきにくい ・セラミックだけを使っているので、金属アレルギーがない。 ・精密に製作するのでフィットが良く、治療後の虫歯になりにくい ・丈夫で長持ちする 【短所】 ・保険診療よりも費用がかかる ・噛み合わせの状態や、歯ぎしりなどで負担がかかる場合、欠けることがある。 自然な仕上がりで、丈夫さも〇 メタルボンド(クラウン・ブリッジ) 【長所】 ・表面がセラミックなので、変色しなく自然。 ・汚れがつきにくい。 ・金属アレルギーが起こりづらい。 ・精密に製作するのでフィットがよく、治療後の虫歯になりにくい ・丈夫で長持ちする。 【短所】 ・美しさ・透明感はオールセラミックに劣る。 ・年月が経つと、歯ぐきのふちが黒くなることがある。 ※内側がゴールド色の金属の場合は目立ちづらい。 適合、噛み合わせに最も良い「金の歯」ゴールド(クラウン・インレー・ブリッジ) 【長所】 ・フィット感が最適で、虫歯になりにくい。 ・適度な柔らかさなので、反対の歯を痛めない。 ・上顎の奥歯には適している。 【短所】 ・見た目が悪い・目立つ ゴールドの短所を改善し、長所のみを生かしたハイブリッドゴールド(ゴールド色を隠すために、セラミックプラスチックを混合したコーティング剤を使用したかぶせ物です。) 【長所】 ・フィット感が最適で虫歯になりにくい。 ・適度な柔らかさなので、反対の歯を痛めない。 ・どこの歯でも適している。 【短所】 ・保険適用外である。 ・ゴールド色を隠すために、コーティングしたハイブリッドセラミックがまれに割れることがある 安価な治療が可能な保険診療パラジウム合金(奥歯) 【長所】 ・金属が溶け出し、金属アレルギーが起こりやすい。 ・虫歯が発生しやすい ・歯ぐきが黒っぽく変色することがある。 ・噛み合わせの歯を痛めることがある。 安価な治療が可能な前歯の治療硬質レジン前装冠 【長所】 ・保険適用できるので、安価である 【短所】 ・変色しやすく、口臭が出る場合がある。 ・虫歯が発生しやすい。 ・強度が弱く、欠けやすい。 ・見た目で、かぶせ物を入れているとわかりやすい。 おわりに 最後までお読みいただきありがとうございます。おそらく、初めて知って驚いたことがたくさんあったのではないでしょうか。 しかし、本書を歯科医師の方が読まれると、「何を今更・・・」というくらい、常識的なことばかりです。しかし、その当たり前の知識があるために、私たち歯科医師やその家族は、自分にとって最適な治療をうけることができています。 もしあなたにとって、一つでも新しい発見があり、ご自身の治療の選択する際の参考になったら、この小冊子の目的は達成です。 今の日本では、残念ながら多くの方のお口の中に保険の金属が入っています。そして当院でもほぼ毎日、かぶせ物の下で再発した虫歯の治療を行っています。 できれば、保険でもっと多くの種類を認めてくれれば良いのですが、国の財政状態を考えると今後もあまり期待できそうにありません。 ただ、既に保険のかぶせ物が入っているからといって、そして今回保険を選ばざるを得ないからといって、嘆く必要はありません。 しっかりと定期的にメンテナンスをすることで、できるだけ長持ちさせることは可能です。 また、確実ではなくとも、虫歯を早期発見できる可能性も高まります。 もしくは、今回は保険の歯を入れておいて、少しずつ銀歯から別の歯にやり直すことも出来ます。 一本でも多くの歯を守りたい、もう痛い思いをしたくない、ずっと健康な食生活を楽しみたい・・・そのような願望を叶えるために、このブログがお役に立てたのならば大変嬉しく思います。 皆様の真の健康をより願っております、 横浜歯科クリニック 石川洋史

歯医者は保険銀歯を自分の口にも入れるのか?(その4)

保険の銀歯の場合、長持ちしづらいという欠点があります。どうしても精度に限界があるために、外れやすくなってしまうのです。そうすると、せっかく治療したのに、また歯科医院に通わなくてはいけなくなってしまいます。 こては銀歯だけに限りません。前歯にかぶせる硬質レジン前装冠というプラスチックでできたかぶせ物は、保険で白い歯を入れることが可能です。しかし、強度が弱いので、欠けたり剥がれ落ちることがとても多いのもデメリットです。欠けてしまうと、前歯なだけに見た目が非常に気になります。 しかも白い状態は長持ちしません。入れた直後は白くてきれいに見えます。 しかし、プラスチックを使用しているため、すぐに黄色や茶色に変色してきてしまうのです。 前歯が不自然に変色している方を見たことがあるかもしれませんが、多くの場合がこのプラスチックのかぶせ物を入れている方です。 このような理由で、一度治療してからなるべく長持ちしてほしいという方にも、やはり保険診療のかぶせ物は限界があると認識してください。 ③見た目についてのポイント 銀歯は奥歯だと自分では意外に気にならない物ですが、人から見ると結構目立つ物です。ちなみに、日本人ではほとんどの方が、前から5番目の歯までは笑った時に相手に見えます。 また、下の歯ですと食事の時に口を開けたときに、奥歯の銀歯は意外と目立ちます。笑った時に銀色の歯が見えてしまうと、どうしても笑顔に自信がなくなってしまう方が多いようです。 そして、笑顔に自身がなくなるので、笑顔が自然と減っていってしまうのです。逆に奥歯の上のは歯あまり目立たないので、健康面や耐久性を一切考えないということであれば、保険でいいのかもしれません(本来は、最も身体に優しいゴールドがお薦めですが。) 口元の美しさというのは、顔全体の印象に大きく影響を及ぼします。 これは矯正治療にも言えることですが、口元を美しく保つ方が、高額な費用をかけて美容整形をするよりも、よほど自然な美しさが実現できます。 とある国民的アイドルグループを生み出した、超有名プロデューサーであるTさんの講演会で聞いた話です。 芸能界に入ってきた女性に彼が最初に言うのは「歯を治してきなさい」ということらしいのです。それだけ、歯が他人に与える印象は大きいと言うことですね。 私たち歯科医師は、多くの患者さんが銀歯や変色した歯から、きれいな白い歯にすることで、表現の印象が大きく変わる方を数多く見てきています。そして、とても素敵な笑顔をされるようになるのです。 また、最近では男性も見た目に気を配る方が多くなっています。特に、接客業、サービス業、営業職の方など人と接触するお仕事の方は「お客さんへの印象が気になるので」という方が増えています。 確かに口元がキレイな男性の方が清潔感があり、仕事ができそうなイメージがありますよね。このように老若男女問わず、見た目も考えて選ぶことは大切です。 ④『精神的ストレス』についてのポイント 口元が気になると、笑顔が徐々に少なくなります。そして、笑顔が少なくなることで少しずつ内向的になってしまう方が多いようです。 つまり、歯が原因で大きなストレスを抱えてしまうということです。 また、見た目以外にも、精神的なストレスを感じる場面があります。例えば、下の奥歯のほとんどが銀歯の患者様がおっしゃっていた話があります。 「銀歯が多いので、金属のスプーンを使うと、鉄の味がしたり、当たった時にキーンとした嫌な感じが辛いんですよね。」 これは、金属と金属が当たることによる現象ですが、銀歯を入れている方からよく聞く悩みです。 この患者様の場合には、外食や、旅行をする際にはいつも木でできたスプーンやフォークを持ち歩いているそうです。とても不便ですし、ストレスが溜まるとおっしゃっていました。 (歯医者は保険の銀歯を自分の口にも入れるのか?その5へ続く)