タイトル:マウスウォッシュで予防歯科!本当に効果あるの?
日々の歯みがきに加えて、「マウスウォッシュ(洗口液)」を使っている方も多いのではないでしょうか?
テレビCMやドラッグストアでもたくさんの商品が並んでいますよね。
でも実際のところ、
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「マウスウォッシュって本当に効果があるの?」
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「歯みがき代わりに使ってもいいの?」
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「使い方を間違えると逆効果って本当?」
こんな疑問を感じている方も多いはず。
今回は、マウスウォッシュの予防効果について、歯科医の立場からわかりやすく解説します。
■ マウスウォッシュとは?
マウスウォッシュとは、口の中をすすぐことで細菌の数を減らしたり、口臭を抑えたりすることを目的とした液体のことです。
「洗口液」や「口腔ケア液」とも呼ばれ、市販のものから医療用のものまでさまざまなタイプがあります。
■ マウスウォッシュの予防効果って?
マウスウォッシュには、主に以下のような効果があります:
1. むし歯の予防
フッ素入りのマウスウォッシュを使うことで、歯の再石灰化を促し、初期むし歯を防ぐ効果があります。特に、子どもや歯の弱い方におすすめです。
2. 歯周病の予防
殺菌成分が含まれているタイプは、歯ぐきの炎症の原因となる細菌を減らす効果があります。歯周病予防や、歯ぐきの腫れ、出血が気になる方に◎。
3. 口臭の予防
マウスウォッシュは一時的に口臭を抑える効果もあります。大切な人と会う前や仕事の前などにも便利ですね。
4. 口腔内を清潔に保つ
食後すぐに歯みがきができないときなど、マウスウォッシュで口の中をリフレッシュできます。
■ でも、歯みがきの代わりにはなりません!
ここで注意したいのが、**マウスウォッシュはあくまで「補助的なケア」**という点です。
歯ブラシでのブラッシングによって、歯の表面のプラーク(歯垢)をしっかり取り除くことが予防の基本です。
マウスウォッシュは細菌を減らすことはできますが、「落とす」ことはできません。
つまり、歯みがきをサボってマウスウォッシュだけを使っても、むし歯や歯周病のリスクは下がりません。口臭予防としての使用程度の認識の方が良いでしょう
■ 正しい使い方のポイント
マウスウォッシュを効果的に使うためには、次のポイントを押さえましょう:
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歯みがきの後に使う
→ きれいに磨いた後に使うことで、効果が最大限に発揮されます。 -
使用量・使用時間を守る
→ 各商品ごとに適量とすすぐ時間が決められているので、説明書を確認しましょう。 -
ノンアルコール or アルコール入りの違いを知る
→ アルコールが苦手な方やお子様は、ノンアルコールタイプがおすすめです。
■ どんな人におすすめ?
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むし歯になりやすい方(特にフッ素入り洗口液)
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歯周病が気になる方(ブラッシングの補助として)
- 外出先でブラッシングが出来ない状況の方
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矯正治療中で磨き残しが多くなりがちな方
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介護が必要なご高齢の方(自分でしっかり磨けない場合の補助として)
■ 歯科医院でのプロケアも大切!
マウスウォッシュは毎日のセルフケアをサポートしてくれる便利なアイテムですが、定期的な歯科でのチェックとクリーニングも大切です。
セルフケア × プロケアで、むし歯・歯周病を予防していきましょう!
■ まとめ
マウスウォッシュにはむし歯や歯周病、口臭の予防に役立つ成分が含まれていますが、歯みがきの代わりにはなりません。
正しい使い方をすれば、毎日のオーラルケアの強い味方になります!
どの商品が自分に合っているかわからない方は、お気軽に当院のスタッフまでご相談くださいね。