予防歯科の方程式 7
虫歯予防は再石灰化 その2

前回のブログで脱灰についてお話しさせていただきました。 虫歯が発生するか防御できるかは、脱灰と再石 灰化の時間的長さのなパワーバランスで決まります。 では再石灰化とはなんでしょう?まずお口の中 に食べ物、飲み物問わず糖質、炭水化物、酸性 度の高いものが入ってくると、歯の表面からカ ルシウムやミネラルが溶けて脱灰という現象が 起こります。 ただしお口の中は唾液で満たされ、唾液中に含まれているカルシウムやミネラルによって脱灰して しまった歯の表面を再コーティングしましす。このことを再石灰化といいます。この再石灰化が脱 灰を常に上回る日常生活であれば虫歯は絶対にできません。ただしそんな簡単な話ではないので す。まず再石灰化は歯垢が付着している歯の表面では起きません。残念ですが歯磨きしていなかっ り磨き残した場所は常に脱灰が起こってしまいます。 つまり再石灰化はきれいな歯の表面で起こるわけですから、やはり1日3回食後のブラ ッシングは必要となります。もし朝、夜の1日2回の歯磨きだと日中の10数時間は脱灰優勢になって しまします。これでは虫歯の予防は大変困難を極めます。また就寝する前のブラッシングも虫歯予 防には欠かせません。就寝中は唾液の分泌量が低下し口の中の細菌数が飛躍的に上昇してしまい虫 歯が発生しやすい時間帯になります。就寝前は 必ずフッ素入りの歯磨き粉を使用し丁寧なブラ ッシングを心がけましょう。ブラッシング後は 飲食しないで、できるだけお水でぶくぶくせず 口の中に歯磨き粉を残したまま就寝してくださ 。この理由は次回のブログで解説いたしま す。 https://cyber-digital.jp/dental-flash/