予防歯科の方程式 6
カイスの輪その③ 虫歯菌の餌

糖の摂取 さきほどのミュータンス菌達は糖質を餌にします。 糖質をミュータンス菌が餌にすると酸を分泌し歯を溶かします。糖質とは炭水化物から食物繊維を 除いたものを言います。つまりお砂糖のような甘い食べ物ばかりでなく、おせんべい・お米・パ ン・パスタ・うどん・チョコレート・じゃがりこ・ポテトチップス・コーラ・ポカリスエット・缶 コーヒー・果物・ミルクティー・カフェオレ・・・あげたらきりがありません。 甘い、甘くないは関係ありません。 この糖質からミュータンス菌が酸を分泌しエナメル質に長時間もしくは繰り返し作用すると、 徐々にエナメル質の表面は脱灰し歯は溶けていくのです。 逆に言えば糖質を取らなければ虫歯は発生いたしません。 ありえない話ですが歯ブラシをしなくても生涯お水しか飲まない生活をしていれば虫歯は発生いたしません。これは極端な例えですが、糖質の摂取をコントロールし虫歯をつくる細菌たちに、餌を 与えない、すなわち兵糧攻めにして餓死さえてしまうことも対応の一つです。 次回は脱灰と再石灰化について解説いたしますので、ついてきてください。