歯医者は保険銀歯を自分の口にも入れるのか?(その3)

保険の銀歯には、金パラという金属材料を使用しています。金パラの成分は、金12%パラジウム20%、銀50%、銅15%、他3%の銀合金でできています。 これは、約40年も前に厚生労働省が決めた金属の比率で合成されているのですが、実は生体に安全な比率を考えて作られてはいないのです。 歯科医師の立場から率直に言うと、『確実に安全』よは言えません。 特にパラジウムと銅は金属アレルギーを起こしやすく、アメリカ・ヨーロッパ歯科医院ではしようされていません。 ※先進国でこの銀歯を使用している国は、日本しかありません。 私の友人で、前から4番目の歯に銀歯が入っている人がいます。彼がヨーロッパへ旅行に行った時に、こんな風に聞かれたそうです。「その歯はピアスか?」と何度か現地の人に聞かれたと言っていました。それだけ、日本の銀歯は、海外では一般的ではなく、奇妙に感じたのでしょう。国でこの銀歯を使用している国は、日本しかありません。 そして、金合金は、金、白金、パラジウムなどの貴金属が75%以上含まれていないと、科学的に安定せず、お口の中で溶け出します。 これは、とくに金属アレルギーの方には影響が怖い部分です。 ある日突然詰めものが取れ、裏を見ると真っ黒。「これ・・・大丈夫なの?」とビックリされた方も多いかもしれません。 しかも、金属が錆びて溶けてしまったところは、歯と銀歯の間に隙間が生じてしまいます。 ただでさえ精度が甘いにもかかわらず、溶け出してしまうことで更に虫歯になりやすくなってしまうのです。 もちろん、保険の物を入れても、すぐに虫歯が再発したり、病気になったりするわけではありません。定期検診に通うことで、ある程度は虫歯の早期発見も可能です。 ●健康な歯への負担 保険の銀歯は、非常に固い素材でできています。そのため、その方の噛み合わせやお口の状態、歯ぎしりなどの癖にもよるのですが、噛み合わせの(反対側の)県こおうな歯を傷めやすくなる場合があります。 また、銀歯では噛み合わせの圧力も強くなってしまうので、骨の根っこが弱ってくることもあります。すると、歯がグラグラしてきたり、歯周病になりやすかったりします。 特に食いしばる癖や、歯ぎしりをされる方(自覚できないと思いますが)は、保険の金属hは硬すぎて歯にダメージを与えてしまいます。ハイブリッドセラミックやゴールドクラウンが良いようです。 一般の方には馴染みがないかもしれませんが、歯の咬み合わせはお口全体の歯の寿命に大きく関係してきます。噛み合わせが悪いと、健康な歯も含めてお口全体が徐々に崩壊していくのです。 歯科医師でも、歯科医療を勉強している歯科医師ほど咬み合わせの重要性に気がつき、全体のバランスを考えながら治療を行うのです。 また噛み合わせが悪いと、歯の基本的な機能である咀嚼にも問題が出てきます。うまく噛むことができずに、消化も悪くなり、結果身体にも負担がかかります。 以上のように、かぶせ物の選択はその時治療をする一本の歯だけでなく、健康な歯や身体にも影響があるということをお分かり頂けるのではないでしょうか。 ご自身の健康を重視されるならば、見た目の問題だけでなく健康面でのリスクをしっかりと把握してから、かぶせ物を選択することがとても大切なのです。   歯医者は保険の銀歯を自分の口も入れるのか?(その4)へ続く