
口もとが老けたなんて言わないで!
「口もとが老けてきたのは歳だから仕方ないでしょうか?
なんだか歯ぐきが痩せてきてる。それに歯が黄色っぽくなってきたみたい。
やだわ、なんだか口もとが老けて見えちゃう。長いこと定期的に歯医者さんに診てもらって歯を大
事にしてきたのに、最近口もとを見られるのが恥ずかしいんです。やっぱり年齢には勝てないのでしょうか?」
年齢を重ねると、歯ぐきが痩せるってよくありますよね。ブラッシングをていねいにしているか
たでも、年齢を重ねると、いくらかは歯ぐきが下がってくるものです。歯周病などの病的な問題が
なくてもね。
ブラッシングは、歯や歯ぐきをこすって刺激しますので、毎日朝晩何十年も続けていれば、その
影響が多少は出ざるをえないんです。歯が健康そのもので起こりうることで、私なんかもけっこう
下がってますよ。
加齢による口もとの見た目の悩みは、人生50年の時代には起こりえなかったでしょうね。人生80
年になった今だからこその悩みだと思います。いや、最近は、人生100年、80年は通過点、なんてい
う考え方も出てきましたね。歯ぐきの痩せ、歯の摩耗、ヒビ、欠け、歯も黄色っぽくなるんです。
でも、これはある意味、自然なことです。
患者さんは、この変化にあるとき気付いて「あっ、たいへん!」「どうしよう!」とショックを
受けることがあるのですけれど、考えてもみてください、前歯や第一大臼歯なんて、何年お使いだ
と思います?「6~7歳からですよ」ってお話しすると、みなさん「なるほど」と納得してくださ
います。6歳から毎日使っているものなんて、身の回りにそうそうありませんものね。
定期受診で歯を大事になさってきただけあって、ご自分の歯がたくさん残っているのでしょう?
だからこと、歯の色の変化にも気付いておられる。素晴らしいじゃありませんか。
こういうとき、ご自分の歯であればとても有利なことがあるんですよ。ホワイトニングで、削ら
なくても見違えるほど歯をきれいにする治療を受けることも可能です。だから「歳取っちゃった」
なんてネガティブに捉える必要なんて、まったくないですよ。
歯は、歳とともに変化します。だからこと、定期的に歯科医院で診てもらって、小さいうちに小
さいうちに治療してもらえばいいし、いくつになってもホワイトニングや歯並びの矯正治療にチャ
レンジだってありです。これからも歯を大切にして、人生前向きにいきましょう!
”歯ぐきがいくらか退縮したり、歯が黄色くなったりするのはどんな人にもいつか起きる自然な変化
です。
健康な歯が残っていて、よく噛め、よく話し笑える、素晴らしいことではありませんか。お望みなら歯を白くしたり、歯並びをよくしたり、いくつになってもそんなチャレンジが可能ですよ!”
