一般的に患者さんが来院される場合の多くは、「歯が痛い」です。
虫歯が進んで行くと、歯の中にある神経に虫歯が近づくにつれて歯の痛みは増して行きます。
歯の神経の痛みは、始めは冷たいものに反応しますが、次第に虫歯が進んでゆくと何もしなくても
ズキズキとした、かなりの痛みがでてきます。
小さい虫歯であれば麻酔をしなくても、虫歯の部分(やわらかくなった象牙質)を削っても実際に
はあまり痛みはありませんから、そのような場合は麻酔は極力しないようにしております(特に小
児に対して)。
しかし、虫歯が神経の近くまで到達している場合は、虫歯の痛みはかなり激しいですから、このよ
うな場合は必要十分な麻酔をして、麻酔がきちんと効いている状態で歯の神経を取る治療を行いま
す。歯の神経をとる治療のことを「抜随(ばつずい)」と言います。
レベルアップするほど、痛くなり重症ということになります。しかし神経が完全に
死滅すると1次的に痛みが治まってしまします。
レベル0

虫歯でもないのに冷たいものでしみる→知覚過敏→しみにくくなる薬を歯にすりこんでみる。
レベル1
小さい虫歯→冷たいものでしみる→削って詰める。もしくはフッ素を塗布して様子をみ。
レベル2

大きい虫歯 冷たいだけでなく、温かいものでもしみる。
↓↓治療法
◎削って詰めてみる
◎痛みをやわらげる薬を虫歯の一番深いところにひいてみてから詰めてみる
それでもしみて痛みを感じるならば
↓↓抜随するしかない。。。→麻酔して神経をつる(抜随)
レベル3
虫歯の痛みで一番痛いレベル・・・
神経まできた虫歯
・はげしい痛み(突然も多い)
・夜寝ようと思ったら痛い
・痛み止め効かないくらい痛い
↓↓治療
麻酔して神経をつる(抜随)
レベル4
レベル3の激しい痛みに3,4日(よくあるケースとして・・・)耐えきれた我慢強い人5日間くら
いにウソみたいに激しい痛みがなくなる。
昨日までの痛みは何だったんだ・・・
神経が死んだからです。(もう少しは医者さんらしく言うと神経が壊死したなんて言う。)
↓
痛くないか放置
↓
死んだ神経がくさる。(壊疽と言います。)
共に咬むと痛くなってきます。

◎とにかく早く受診しましょう。
痛みはとにかく我慢せず早い段階で歯科医院を受診しましょう。軽傷であればあるほど診療で
嫌な思いもしなくてすみます。そして何よりも神経をとる治療まで発展してしまうと、通院期間は
長期的になります。そして覚えて頂きたいことは、神経を取ってしまった歯は栄養や水分が歯に行き渡らなくなります。お花で例えるならばドライフラワーのようにもろくなり、歯の寿命は
15年ほどとなります。ほとんどのケースは歯が破折して抜歯し入れ歯もしくはブリッジ、
インプラントなどと被害が拡大し、治療費も高騰、通院期間も長期的になり良いことは何一つ
なくなります。ぜひ歯を削る、神経を取るという行為が必要となる前に歯科医院を受診してくださ
い。そして計画的に定期検診及び定期クリーニングを受けて下さい。
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