なぜ虫歯になってしまうのか?

①-1なぜむし歯になってしまうのか? お口の中には常にミュータンス菌という、歯を溶かしてむし歯をつくる菌が存在しています。飲食をすると、食べカスをエサにして、ミュータンス菌は酸という毒素を放出します。この酸によって、歯の表面のカルシウムが溶け出します。しかし溶けた歯に対し、唾液の働きで再び歯の表面にカルシウムを再吸収し、元の状態に治してくれるのです。この現症を再石灰化といいます。しかし、飲食の回数が多かったり、ダラダラ長時間飲食したり、歯ブラシがいいかげんで、ミュータンス菌を長期間歯に停滞させてしまったりすると、歯が溶け出すスピードに再石灰化が追いつきません。そうして歯に穴が開いた状態をむし歯といいます。 では、どうすればむし歯にならないのか? 1.唾液を分析し、お口の管理の仕方を知ろう。 唾液を分析する必要性とは お口の中の歯垢から放出される毒によって、歯に穴が開きむし歯になっていきます。しかし、唾液はこの毒を中和し、無毒に変える働きがあります。また、無毒化できなくて溶けてしまった初期のむし歯を治す仕事もしています。しかし、唾液がまったく本来の役目を果たしていなかったり、分泌量が少ないと、あっという間にむし歯や歯周病が進行してしまいます。唾液は歯の健康に大きく関わっています。唾液を分析すると、健康に歯を保つための様々なデータが手に入ります。 そして、お家でどのようにお口の中を管理すべきか、分析結果に基づいて、レポート(報告書)を当院で作製しています。ぜひ、唾液検査を行いましょう。                 2.歯磨きの精度を上げましょう。 まず、むし歯を作る菌であるミュータンス菌を少なくすることが大切です。そうなると当然歯ブラシが重要です。どんな人でもたいてい歯磨きは行っているでしょう。しかし「やってる」と「できてる」は違います。ほとんどの人はただ「やってる」にすぎない場合が大半です。では「できてる」とはどんな状況をいうのでしょうか?歯磨きが「できてる」目安は、磨き残しが15~20%以下が目安です。     歯磨き後、磨き残しを視覚的に浮き上がらせるため、歯を赤く染め、赤く染まった面積比率を算出し、どの程度磨き残っているか把握することが大切です。この磨き残しを15~20%以下に保つことを目標としましょう。そして、必ず歯科医院で定期的にチェックしていき、ブラッシングのポイントを知って下さい。 3.定期クリーニングを行いましょう。 どうしても、一定の磨き残しが発生してしまうことは仕方のないことです。しかし、磨き残しを停滞させてしまうとむし歯になってしまいます。そこで、磨き残しを長期間歯に停滞させないために、定期クリーニングを歯科衛生士より受けて下さい。歯に付着している菌をクリーニングするだけでなく、歯の表面をツルツルにして、新しいむし歯菌がつきづらくする処置も一緒に行っていきます。必ず定期的にお口をクリーニングし、リセットを行ってください。 4.フッ素を家とクリニックで使用しましょう。 お口の中がきれいになったら次に行うことは、フッ素を使用しましょう。フッ素の役目は、お口の中のむし歯菌の数を減らします。更に再石灰化をスピードアップさせ歯を硬くしむし歯から歯を守ります。 夜、就寝前歯磨き後に使用すると効果的です。ジェル状の商品や洗口タイプがあり、どれが良いか色々試すと良いでしょう。   5.飲食の回数を少ない回数にまとめましょう。 お口の中のむし歯菌(ミュータンス菌)は人間がお口に入れた食べ物や飲み物(特に炭水化物や糖質)をエサにして、酸を吐き出し、歯を溶かします。つまり1日の飲食の回数が多いと歯が酸に溶かされるリスクは上昇します。逆に飲食の回数が少ないとむし歯になるリスクは下がります。つまり、食後1時間たってケーキを食べるとすると、食後に歯は酸で溶かされ、更に1時間後もう一度歯は酸で溶かされます。つまり歯は酸で2度溶かされてしまいます。どうせならデザートとして食後すぐにケーキを食べた方が酸で溶かされる回数は1回少なくなります。 このようなメカニズムを頭の隅に入れておくだけでも予防になるのです。 まとめると、むし歯から歯を守るには 〇唾液を分析しましょう。磨き残しを15~20%以下にしましょう。(歯科医院でチェックしましょう) 〇必ず定期クリーニングを行い、お口の中をリセットしましょう。フッ素を日常生活で使用しましょう。飲食の回数をできるだけ少ない回数にまとめましょう。 ぜひ実践し、むし歯とは無縁の人生を過ごしましょう。