〇 知らないと損する虫歯予防
940年にSteohanがヒトの歯垢のpH変化を最初に測定した。プラーク中のpHの変化を表したものを
ステファンカーブといいます。
プラーク中に存在する細菌が口腔内の糖を分解して酸をつくります。その酸により口腔内のpHは急
激に低くなりますが、唾液の緩衝作用によって徐々にもとの状態に回復します。
このpH変化は、飲食物の炭水化物、プラーク中の細菌の種類及び量、唾液の分泌速度と緩衝能に大
きく影響されます。とくにpHの回復に唾液は非常に重要な働きをしています。
口腔内においてpHの低い状態が一時的なものであれば、唾液緩衝能により酸性から中性域に戻り再
石灰化が起こりむし歯にはなりません。
間食をしたり飲食を続けていると、口腔内ではpHの低い状態が続き、再石灰化の生じる時間がなく
初期むし歯が発生してしまいます。つまり炭水化物(糖質)系の食べ物や飲み物お口に入れるたび
に、お口の中は酸で満たされて、その回数分歯が溶ける事になります。つまりだらだら食いは
虫歯の発生の可能性を高めることになります。逆に虫歯を予防したければ炭水化物(糖質)を
お口にする回数を少なくする事が大切です。もし甘い物が食べた変えれば、ご飯のあとのデザート
として食べてしまえば、酸にさらされる回数が少なくなり、虫歯予防になるのです。このような
事を頭の隅に入れておくだけでも、虫歯の発生率は大きく変わることを忘れないで下さい。



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